ぎぁぁぁぁ!!!
「お待たせしました」
ノアさんがクレアとルルを連れて出てきた。
「じゃあ、皆揃ったしご飯食べて、ソウヤの服を見に行こう!!その前に皆何食べるつもり?ボクはまだ決まってな〜い!」
俺を睨んだ時の気迫はどうした?って思うくらい変貌していた。
「私はパンです」
「私もパン食べます!!」
「わ、私も…」
「俺もパン食べてみようかな…」
「え〜?皆パンならボクもそうしようかな…?うん、決めた。パンにしよっと」
ルルカもパンにする事を決めたので、ショッピングモームの中のパン屋に入る。
「皆好きなの食べなよ?お金はボクが払うから〜!」
「えっ!?わ、悪いですよ!!」
俺の持ってるお金は勿論無い。0円だ。
「いいの!だってボク、お金は腐る程持ってるもん!だから、払わせて!!」
(いつか『お金は腐る程持ってる』って言ってみてぇな…)
「では、お言葉に甘えて好きな物を選ばせていただきます。ほら、ソウヤ。さっさと選んで」
「分かりました…」
ノアさんは躊躇いなくパンを選び始めた。
(何にしようかな?)
クレアはチョココロネと塩パン。ノアさんは猫の形のアンパンを3つ。ルルはミルクフランスパンとフランスパン。ルルカはマフィンとクリームパンを取っていた。
「悩んでるなら、ここのサンドウィッチがオススメよ」
「じゃあ、それにします」
ハムとレタスのサンドウィッチと卵サンドウィッチを手に取った。
◇◆◇◆◇◆
「はぁ〜!お腹いっぱ〜い!さて、ソウヤの服でも観に行くか!」
「「「はい(!)」」」
「分かった…」
ショッピングモールにある沢山の服屋を巡り歩いたが特に良いのは無かった。
「残念だね〜」
「こういう時もあります」
悔しがるルルカ。
「帰るか〜!あっ、皆、行きたい所ある?」
「「「特に無いです(!)」」」
「わ、私も無いです…」
「それなら良かった〜!」
来た道を戻り、家に着と、ノアさんと俺で夕食を作り、それを食べる。俺だけ風呂に浸かり、自室のベットに転がる。
(はぁ、今日も色々あったな…。クレアを勝手に連れて帰ろうとする人、俺の名前を何故か知ってる人…。あぁ、そう言えば、明日はエヴァンさんの家に行くんだった。なら、明日もヘトヘトになって帰って来るのか…)
「夜分遅くに申し訳ありません」
鍵が掛かっているはずの窓がいきなり開く。そこには、今日会った、『ヴァン』と呼ばれた男性が顔を出していた。
「ぎぁぁぁぁ!!!」
「騒いでも防音魔法を張ったので無駄ですよ?」
(にこやかにそう言われましても!!!)
「な、なななな、何のようですか?お、おお、俺はつ、つつつつ、強いのであ、貴方何か、こ、殺せるんですからね!!」
どう見ても弱そうである。足はガタガタと震えているし、何故か掛け布団を盾にしている。
「別に殺しても意味が無いでしょう」
『貴方なんか』という副音声が聞こえた。
「で、では、何の用ですか?」
「お話を、と思いまして」
「お、俺に話…?」
「はい。あの人は何も貴方に喋っては無いのに信用してるんですか?」
『あの人』は言うまでも無くルルカの事だ。
「信用はしてはいないですが、ルルカしか頼れる人が居ないので」
「なるほど。では、私の所に来ますか?」
「お断りします!!!貴方、怖いので!!!」
「フフフ、そうですか。私はそれに対する答えを聞きたかっただけなので。では、良い夢を」
窓を閉めて何処かに行ってしまった。俺は窓に鍵を掛けそのままベットに飛び込む。
(マジで何なんだよ、あの人…。もう良いや、寝よ)




