ん?何だ?
「フフッ、抱き合って仲がいいねぇ。とっても良い事だ」
ふと、キッチンに少年の声が響き渡る。見なくても分かる。この声は…
「ルルカ、どうかしましたか?」
「いや、特に用事は無いよ。楽しそうな声が聞こえたから見に来ただけ。用事が無くても見に来る事もボクは許されないのかい?」
「いえ。それは別に構いませんが…」
キッチンの扉に寄り掛かり腕を組むルルカを俺は『穴が空くんでは無いか?』という位見つめる。
「ボクの事をジロジロ見てどうした?」
「あの、そのー、えっと…」
「ん?何だ?」
「とても様になっているなと思いまして…」
「それだけ?」
「はい。それだけです」
しばし、重い沈黙が続く。
「少し早いですがご飯にしますか?」
1番早くこの沈黙に耐えられなくなったのはノアさんだった。
「そうだね。そうしようか」
「分かりました。ソウヤ、スープを温めて」
「はい!!」
◇◆◇◆◇◆
(食った食った!!風呂も入ったし部屋でゴロゴロするか!)
ベッドの上に座り『何をしようかな?』と考えながら足をブラブラさせる。
(今日の午後、折角自分の名字を言うチャンスだったのに一瞬の気の迷いで棒に振ってしまったな…。あ、午後と言えばルルカがあのでかいバケモンを蹂躙してる時、雰囲気も表情も変わっていたな…。怖い感じ…例えるならば戦うことが楽しい戦闘狂みたいな。喜怒哀楽の怒と哀が抜けていそうだったし…。そう言えば、ルルカが混乱している時に言っていた『ルミ様』って誰何だろう?まぁ、あの様子を見た俺からしたら『ルミ様』がヤバそうってのは分かるんだけどな…)
「ソウヤ〜!急で悪いんだけど明後日クロ…じゃなかった、エヴァンの家に行くのに持って行く菓子を買いたいから明日の10時にはショッピングモールに行くよ〜!」
扉の向こう側からルルカの声がした。
「急ですね!?わ、分かりました…」
『行くよ』と言う事は俺に拒否権は無いんだろうと察知し素直に返事する。
「用事はそれだけ。突然訪問して悪かったね。お休み」
「はーい、お休みなさーい」
少し大きめの声を出した。
(ショッピングモールか…。お父さんが社長だからいい思い出無いな…。いや、悶々と考えても仕方ないしさっさと寝よう)
報告が遅くなりすいません…。
なんと私、初の短編小説を出しました!!上手く出来たと思うのでお時間あれば読んで頂けると幸いです!




