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またねーー!

「クロ〜」

「その渾名はヤメロってずっと言ってんだろ?ルカ」

 本気で嫌がっている声ではなく呆れていた。

「好き〜!」

 エヴァンさんに背負われたまま顔に頬ずりをしたルルカ。

エヴァンさんの顔は面白い位、紅潮していく。

「ブフッッ」

「わ、笑うんじゃねぇ…」

 真っ赤のまま覇気のない声で、思わず吹き出した俺を突っ込む。

「クロはボクの事、好き?」

「安心しろ、大大大好きだ」

「ほんと!?」

 ニコニコ笑うルルカと、頬少し赤いエヴァンさん


(やっぱ、カレカノか…)


「…今のお前の事が異性として好きだよ…」

 ボソッと何か言ったエヴァンさん

「ん?何か言った、エヴァン?」

「何でもねぇよ」

 ぶっきらぼうに言った。

「家に帰ったらお菓子をノアが作ってくれてると思うから、食べていく?何ならボクが作ってあげても良いよ」

「じゃあ、ルカが作ってくれ」

「へ?」

 まさかそれを言われるとは思わなかったのかルルカは5秒程停止したが、顎から頭の頂点まで顔を紅くした。

「クロ…ボクの顔を見ないでくれ」

「あぁ、分かった」

 2人共顔を紅くしていた


(末永く爆発しろリア充共!!見せびらかしてんのかよ!それとも童貞の俺の事を馬鹿にしてんのか!?)


   ◇◆◇◆◇◆

「ただいま〜!」

 手を洗いリビングを勢い良く開けた。ちなみに結局ずっと背負われたまま帰ってきた、ルルカ。

「お邪魔すんぜ」

「丁度、お菓子が出来上がったので食べていきますか?」

「いや、ボクが作るっ!」

「左様ですか」 

 エヴァンさんが来たことにクレアもノアさんも然程驚いてはいなかった。

「ソウヤもエヴァン様もいや、旦那様かしら…?お怪我はございませんか?」

「特に無いぜ!当たり前だろ?」

 エヴァンさんは胸を張り自慢気だった。

「お待たせ!クッキーを焼いてきたよ〜!ついでに色々持ってきた!」

 いつの間にか居なくなっていたルルカがクッキーが乗っている白い皿2つと宙に浮いている透明なグラスを持って戻ってきた。


(あの短時間でどうやってクッキーを焼いたんだ!?魔法で焼いたのか?それにしても早すぎる…。作り置きしてあったのかな?しかも、血だらけの服も着替えてきたし…どんだけ早着替えしたらこんな、短時間で着替えられるんだよ…)


「お菓子、で、出来上がりましたか?」

 ルルがリビングの中を伺うような形で入ってきた。

「あっ……。エヴァンさん、こんにちは……」

「お、おう、ルル。お邪魔してるぜ……」

 ルルとエヴァンさんの雰囲気が一気に悪くなる。

「おやつ食べよ〜!ほらほら、座りなよ2人共〜!」

「はい」

「おう」

 

(何でルルとエヴァンさんの仲がこんなに悪そうなんだろう…?)


 エヴァンさんの席はルルカの左隣になった。

「はい、これキッチンに置いてあったチョコチップクッキーね。クロにはコーヒー、ルルにはホットミルクね。ノアはブドウの炭酸。クレアはオレンジジュースで、ソウヤは確かサイダーが好きだったよね!」

 カタカタと手際よく置いてゆく。まるで、何処かの王城の執事のような手慣れた手つきだった。

「「「頂きます(!)」」」


(ルルカは何を飲むんだろう?でも、ノアさんがブドウの炭酸で、エヴァンさんがコーヒーって意外だな…逆かと思った…。クレアとルルはまぁ、想像した通りだな。後、俺の好きな飲物って言ったっけ?サイダー大好きだけども…)


 ルルカは白い陶器のティーポットと同じく白いティーカップでストレートの紅茶を飲み始めた。クッキーの食べ方も何処ぞの王族のようだった。


(す、ストレートで飲んでる!意外!!!飲めるんだ…)


 エヴァンさんはとても美味しそうにクッキーを平らげた。

「「「ご馳走様でした(!)」」」


(チョコチップクッキーもサイダーも美味かった!)


「ご馳走になったし帰るわ!何時でも遊びに来いよーー!」

 最高にかっこ可愛い笑顔(同性の俺がときめく程)で帰っていってしまった。

「またねーー!クローー!」

遅れてしまい申し訳ありませんでした…

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