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床ドン?

「な、何で私をずーーーっと目で追うんでひゅか!!!怖い!怖すぎますーーー!」

 ルルカと同じボサボサの白髪。髪の長さは腰くらいで結ってはいなかった。瞳の色は青。身長は147センチ位。とても美人だが壁に張り付いていいるし、ガタガタという効果音が聞こえるくらい震えていて美しさが半減していた。


(本当にこの人があの凸凹扉から出てきたのかな?筋肉質なおばさんを想像していたが真逆だな。華奢だし、俺より背も低いし…)

「あ、でも、あなた…。もしかして…」


(やっと、俺が新しい同居人だって気づいたのかな?)


「不審者さん…。ですか?」

 壁に張り付いたまま俺を見る凸凹扉の住人。


(仲間扱いすらしてくれないの…?もしかして、俺が新しく入ったって情報を知らないのかな?)


「あの、俺は新しk」

「ふ、不審者さん、は、排除します」

 食い気味にそういうなり壁から降りて瞬く間に俺の真ん前に移動した。

「えい」

 もの凄いスピードで何処からか出した凸凹扉の住人と同じ大きさのサファイヤみたいに綺麗な大剣を俺めがけて無表情で振るう。


(あっ、死ぬ…。せかっくもうちょっと生きていたいなって思った矢先に…。嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!こいつに刺殺されたくはない!)


 体は勝手に動いた。

「私の剣を受け止めただなんて…。でも、この邪魔な手ごと切ります」

 俺は凸凹扉の住人に馬乗りにされながら両手で剣を受け止めていた。真剣白刃取りって奴だ。

「あの、ちょっと…。は、話をき、聞いてくれませんか?」

「勝手に家の中に入り込んでる不審者の話を聞く奴が何処にいると思いますか?」

 どんどん大剣に込める力が強くなっていく。


(前言撤回、こいつは確実に凸凹扉から出てきた!力強過ぎて俺が押し負けてるもん!早いとこ説得が出来なければ…。俺は死ぬ!!!こいつにぶった切られて!絶っっっっ対にそれは避けたい!!まぁ、逆に説得さえ出来れば俺が死ぬことは無くなる!!はずだ…。多分…)


「俺はルルカに悪魔?にしてもらって、ここで昨日から住ませていただいてますっっ!」

「でも、そんな事一言も言われなかった…。気がする。多分言われてないと思う…」


(曖昧かよ!!!こちとらそのせいで死にそうなんだが!!)


「ソウヤ〜〜!どうした〜〜?時間かかり過ぎじゃない?」

 ルルカが階段を上ってくる音がする。

「え、何してんの?床ドン?」

 こちらに近づきながら聞く。動揺からか声がいつもの声じゃなくなっていた。

「あ、お姉ちゃん…。この人知ってる?」

「ん゛ん゛。昨日説明した新しい子だよ〜?」

 チューニングしてから喋るルルカ。

「え、聞いてない…」

「ちゃ〜んと説明したよ昨日」

「そうだっけ?」

 俺の上からようやく退き大剣を背中のホルダーに仕舞う。

「ソウヤ、ソウヤ!チャッチャラ〜ン!ボクの妹のルルだ!!」

「ソウヤさん、か、勘違いでな、殴ってしまい申し訳ありませんでした…。わ、私はルルです…。ルル・オファーリエ…。よろしくお願いします…」

 シュンとし頭を下げ言った。

「いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。俺はソウヤです。えっと、ルルさんでいいですか?」

「ルルでいいです…」

 か細い声で言ってくれた。

「あの、ソウヤさんの名字は…?」

「ボクも聞いてないや!ねぇねぇ、ソウヤ!ソウヤの名字ってな〜に?」

「あまり、言いたくなくて…」

「何で〜?たかが名字位言いじゃん!」


(人の気持も知らずに、よくもぬけぬけと!!)


「俺は、その『たかが名字』で苦労したんだ!親が有名な会社の社長だから!名字を言えば『なにそれ自慢?』って言われるんだぞ!周りに虐められないで、ぬくぬくと育ったんであろうお前には分からないと思うがな!!!」

「ソウヤ…」


(言ってしまった…。怒られる!!最悪殺されるかも…!)

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