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思い上がり、雨上がり、2時  作者: 白羽根 彩香理
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雨上がり、気付けば2時。

 暑い。

 こんなに暑かっただろうか。

 季節は夏。

 例年熱くなってきているように感じる。

 地球温暖化が昔問題になっていたが、今はどうなのだろう。

 俺は環境省に入りたかったが、浪人受験をしても入れなかった。

 環境省に入って地球温暖化を解決する。後は俺の夢だから語りたくない。


 熱い。

 目玉焼きを焼いて朝が来る。

 午前4時。

 お風呂に入ると目玉焼きが冷めてしまうな。

 俺の目は覚めるだろうけどな。

 そもそも覚めていない状況で目玉焼きを作ることも危ないから、

 やっぱり俺は先に風呂だな。

 そういえば、今日は風鈴が鳴っていた家があったが、なんだか嫌な予感がする。

 朝から嫌な予感がするなんて厭な日だ。

 厭な日だと決めつけるのはまだ早いが、風鈴は作っている会社は知っているのだろうか。

 なぜか怖い場合もあるらしい。もちろん、あの音で夏を感じる人もいるんだろうけど。

 

 窓を開けてみよう。今、2時?!

 俺は自分の時計に目をやった。

 俺はてっきり4時だと思っていたのに。

 さっき都計は4時を指していなかったか?!

 こんな早い時間に起きてしまった。


 涙が出てくる。

 実は俺は失恋中で、今日この頃、夜に弱いんだ。

 彼女のことを考えてしまうし、彼女の安否も考えてしまう。


 「ちりりりりん」

 俺のケータイが鳴った。

 でもワンギリだな。

 俺は電話番号を公開しているから、いろいろな人から電話がくることがある。

 実は今個人事業主で、次は警視庁を受けようと思っている。

 

 明日は本屋だな。そう思った。


 風鈴みたいな俺の着信音は、アリスからではないのだろうか。

 あの失いかけた彼女からの。

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