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その勇者は魔王と同じだった。  作者: 白石アキラ
第三章「闇属性専門教師レイス・ディーン」
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幕間

 俺は、少しでも世界を知ろうと、旅を続けていた。

 人族が闇属性を忌み嫌っている現状も目の当たりにした。

 彼らにとっては当たり前のことだろうが、真実を知ればどんな気分になるのだろうか。

 当たり前のことには、当たり前になった理由が存在することを、考えたことはないのだろう。


 初めは一人で活動していた。

 だが、旅を続けていく内に協力者ができた。

 詳しい素性も分からないが、目的が同じということだけは分かっている。

 お互い情報を送り合う関係だが、こっちは言われた情報を集める程度で、協力者からの情報に釣り合っているとは思えない。

 それでも、協力してもらえることは助かるのだが。


 協力者ができたと言っても、結局のところ、旅は一人で続けている。

 俺が今更表に出るわけにもいかないし、それならひっそりと、裏で動いたほうがいい。

 その方が、都合が良いことが多い。


「それにしても、ちょっとぐらい休んだ方がいいかな」


 俺は朝の野営地で、軽く伸びをして身体をほぐす。

 ここのところ、自身が常に張り詰めていたのを感じる。

 実際、すでに奴らが大がかりな動きを見せていたし、どうしても気になってしまう。


 だが、俺には手を出せる領域ではない。

 強引に干渉することもできなくはないが、俺がわざわざ助けに行かなくても、何とかなるだろう。

 

 だったら、いっそのこと少しぐらいは遊ぼうかと思う。

 場所はやっぱりヒューゼ王国にしよう。

 ヒューゼ王国の街にはしばらく訪れていないので、今からちょっと楽しみになってきた。


 それに、あそこには会ってみたい奴もいる。

 簡単にしか話は聞いていないし、折角だから、ちょっとぐらい接触してみてもいいだろう。

 むしろ、それが得になることもあるかもしれない。

 

 俺は、支度を終えて、野営地を出た。

 問題は彼らに任せるとしよう。

 旅人の旅は、一旦ここで休憩だ。


「しっかりやれよ」

 

 俺は一人呟いた。

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