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伊賀忍者に転移して、親孝行する。  作者: 風猫(ふーにゃん)
最終章 伊賀忍者藤林疾風 戦国で維新をなす。
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最終話 伊賀忍者疾風『戦国から未来へ』

俺は戦国時代に転移して来て、親孝行するつもりが、ある日を境に全国を行脚をして、何人かの人の生き死にさえ変えてしまった。

 歴史に残る不幸な女子供を少しでも、救いたかったし、歴史上の武将達とも邂逅して、敵対もした。

 そのことは、俺なりの受け止め方ではあったけれど、人各々に見方はあるだろうと思っている。

 

 後悔はしていない。助けた人々の分だけ、子孫が増えてしまったかもしれないが、技術や知識を進めたことで、子孫達が賢く乗り切ってくれることだろう。


 俺は、大災害などの予言書を密かに国土省に預けたほか、未来の子孫達へ日本を護るための五箇条を残した。


 一、いかなる理由でも人種差別をする国と 

  同盟してはならない。

 一、戦争を仕掛けられた時は、戦争を仕掛

  けた国の指導者の嘘を暴き、その国の民

  に真実を知らしめよ。

 一、いかなることがあっても他国を占領し

  併合してはならない。

 一、中華思想、民族主義の国との交渉は、

  常に開戦を用意して行え。

 一、善意が通じない国があることを知り、

  思想の異なる国への援助は慎重に最小限

  で行え。




✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣


 

 俺は、戦国時代の天寿を真っ当してから、俺を戦国時代に連れて行ってくれた曽祖父の爺ちゃんに会って、俺の死後のことを聞けたので記しておく。


 天正の新政は、江戸時代がなくなり、そのまま明治へと引き続いた。

 俺の予言書の効果で、史実の大飢饉や大災害はかなりの防備や避難ができたようだ。

 史実の鎖国から開国のきっかけとなったペリーの黒船は、東部海防艦隊が制止に従わなかったので海戦で沈めたそうだ。ペリーも含め大半の乗組員は救助したそうだけど。


 第一次世界大戦は、中立を貫き参戦しなかった。しかし、我が国の領海に侵入した英国と仏国の艦隊はきちんと全滅させたそうだ。

 第二次世界大戦においては、中国や朝鮮が支援を求めて来たがこれを拒否。

 また、米国の一方的な宣戦布告に対し、1年以上専守防衛に徹し、米国の本土無差別爆撃に至って、被害写真、原子爆弾の製造、米国の指導者の嘘発言を1億枚のビラで米国民に知らせ、ホワイトハウスに三発の弾道ミサイルを打ち込み、次は日本が開発した原子爆弾を打ち込むぞと恐喝し、米国政権を退陣に追い込み講和を結ばせたとのこと、

 さらに、なおも侵攻を止めないナチスドイツに対しては、一発の弾道ミサイルにより、指導者のヒトラー他のいるドイツ司令部を壊滅させ、講和を結ばなければドイツ全土にに弾道ミサイルを毎日打ち込むと脅し、講和させたそうだ。

 なお、講和会議には日本は参加せず、被害国で決めさせたとのこと。


 一つ謎のことがある。近畿地方を襲った米国の無差別大空襲で、紀伊伊勢上空で壮絶な空中戦となったそうだが、伊勢神宮と藤林砦は周囲に万遍なく爆撃を受けているにも拘らず、全くの無傷だったとのこと。

 空襲に参加した、B17B29爆撃機357機のうち、生還したのは僅かに29機だった。


 国民性においては、職人、技術者が仕事に誇りを持ち、民の命を護るという気概の伝統ができ、それは愚かな者達を駆逐した。

 世界の国々からの、外国資本や経営者らの国内参入圧力に屈して、それらが請け負った建設工事が始まった頃、事件は起こった。

 

 ダム工事現場では、セメント工事の最終段階になっていたが、セメントが足りないのである。それを指摘する日本人技術者と外国人現場監督とで口論になった。

 外国人現場監督は、セメントが足りないという日本人技術者の指摘に対して『あとは、砂利や砂で埋めて置けっ。』と言ったのである。『馬鹿な、そんな手抜き工事をして下流にいる人々を殺すつもりか。』『うるさいっ、お前はくびたぁ。』

 日本人技術者は、ヘルメットを脱ぐとその外国人現場監督にヘルメットを投げつけ、『すぐに警察に通報するからなっ。』と言った。日本以外ではこのような事案を警察が扱うことはないので、現場監督がセセラ笑っていると、多勢の日本人労働者が集まって来て一斉に、現場監督にヘルメットを投げつけた。

 そのあと、現場事務所に押し入り、外国人技術者達を拘束、手抜き工事の関係書類を押収した。

 通報により、駆けつけた警察は外国人監督らを逮捕。ただちに警察本部、国土省へと報告され、外国企業の日本本社を家宅捜索、国土省からは現場調査団が派遣され、手抜き工事の確認がなされた。


 事件の事実が確定後、日本政府は当該某国に対し、10年間の日本での工事請負を禁止した。

 その後も他国企業のビル建設工事において手抜き工事が発覚し、同様の処分となる。

 これらにより、日本で手抜き工事が不可能と判断した外国企業は、日本進出を諦めた。 

 日本企業の方が技術力が高く工事も早い。値段以外では太刀打ちできないからである。



 

✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣✣



 この世界は、人の叡智の及ばない不思議に満ちている。

 誰でも一度は、宇宙って無限ってどういうこと? って考えたことがあるだろう。


自分てなに? 意識って、思考ってなに?

 そんな中で底知れない不安に陥った経験のある人もいるかも知れない。

 我々人類よりも、ずっと文明の進んだ宇宙人が攻めて来たら、どうしようとか。


 心配ないよ、だって俺達が蟻を相手にしないように、宇宙人も俺達の相手なんかしないから。

 ちなみに、昆虫は宇宙から来たらしいって知ってた?  

 太古の昆虫の化石が無いんだって。発見されている化石は、今の姿と同じで、ちっとも進化した形跡が無いんだって。


 だから、読者の皆さんも異世界や過去に、転移や転生するかも知れないんですよ。

 もし戦国時代に行ったならば、この小説のように上手く行くなんて、過信しないで命を大切にしてくださいね。

 くれぐれも大切に。人生は二度あっても、命は一度きりかも知れませんからね。



 

✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨


 最終話まで、ご愛読ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。

 それと、この作品の別バージョンを書き始めています。『風魔忍者に転生して親孝行する』

 本日から、投稿を開始しますのでよろしく。

 この作品も完結はしますが、小話を付け加えたり、短い投稿を書き足したりするつもりです。

 本当にご愛読を、そして心強い応援をありがとうございました。




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