第0話 夢
初投稿の初書きなので暖かい目で見てください。
世界中の誰もが必ず1度は思う事があるはず。
「もしもあの時こうしてれば」
自分は病室で思う
高卒から就職3年間あまりにも無駄な時間を過ごしたなと…
母子家庭で大変な母、妹に迷惑をかけたなと
せめてお金だけではなく色々親孝行してあげたかった、と死に際に思う。
なんでこんなに後悔してるかって?
多分どの家庭、職場でもよくある話だ
中1の時、父と母が離婚した。
中学卒業の時、家の生活が苦しい事知った。
高校の時、アルバイトをしてお金を稼いでも大学に行けない、友達と同じような事が出来ないと知った。
高校卒業し社会人デビューした時、頑張ろうと思った。
社会人2年目の時、上司が変わり
何故か定時には帰れず、理不尽暴力を振るわれていた。まぁ簡単に言えばブラック企業
そして最後社会人3年目にして、今まで誰にも相談出来ずにいた溜め込んでいたものが仇となり爆発し心が折れた
この時に家族、友達に愚痴など零してれば、自分の意思をしっかり言えるようになってれば、自分に嘘をつき他人、家族にも嘘をつく今の自分じゃなかったかもしれない。
まぁもう死ぬから後悔しても遅いんだけど遅いんだけどね……
死ぬっても自殺ではない
心臓バンクつまり
心臓移植手術の心臓をお金で売るのだ。
なんでこんな事を?
それは仕事を辞めてから約半年間本当に何をしたらいいかも分からない状態で、働く気力さえなく、他人も色々と嘘をつく。
借金だって抱えてるのに。
そんな状態であった為に色々に人に迷惑をかけた。
ある日駅の近くを歩いてると
「どうかお願いします。息子の為にどうか!」涙を流して必死になって
5歳の息子の為に心臓バンクを募集してる母親の姿があった。
この時思った。
あ、自分でも、役に立つことがある。
元々生きるのにも限界、でも借金はあって死ねないって思ってる時だったので本当に好都合だった。
話しかけて事情を聞いた。
5歳で間も息子は心臓が、かなり悪く余命でもあと1週間と数日しか持たないのと。
直ぐに手続きをして遺書を書いた。
遺書は手術当時の朝に届くようにした。
あと、心臓移植先の家族の情報を伝わらないようにして。
決心が揺るがないように、甘えない様にする為に。
手術当時
2時間前に母と弟が病室に来た。
「あんた何やってんの?ふざけてるの?」
と泣きなが怒るように悲しそうに言って来た。
だから本当に初めての本音と弱音を家族の前で言った。
「もう限界だったんだ。迷惑かけるのも、自分自身と周りの人に嘘をつくのも…
自殺も考えたけど行動しようとしたら
またこの行動で迷惑かけると思ってさ。
だから、死ぬなら最後ぐらい人に本当に感謝される様な事をして誇れる様にしたかったんだ。例え自分の家族じゃなくても」
「そこまで追い詰められて何で今まで相談しなかったの!?」
と顔が涙でぐしゃぐしゃにながら叫んだ。
「そうなんだよね…本当に何で相談しなかったんだろう。相談したら絶対に変わってたはずなのにね…」
多分、家族に甘えて自分にも甘えてたんだろう。辛いけど家族なら気づいてもらえるはずだ!って勝手に思い込んで。
イジメやパワハラにしても99%は絶対にやった側の人間に非はあるが
残りの1%は自分でその環境を変える努力と勇気がなく甘えた結果だろうと。
つまり俺は甘えて努力もしなかって事かもしれない…
「本当に迷惑かけてばかりでごめんなさい。
だからさ……親孝行ではないけどさ
この手術で入る大金…これが自分が考えた結果の償いの仕方。償えるとは思ってないけどさ、やってる事間違ってるけどさ…どうか俺のワガママ聞いてください…」
「〜〜もごめんなちゃんとした兄で居られなくて…こんなになるんじゃないぞ頑張れよ」
と5歳になる弟妹に言った。
「〜〜さん手術の時間です。」
「はい」
これから俺は死ぬ……
いつ死んだかも分からないまま。
でも…もう一度やり直せたら後悔しない生き方をしよう。