箱入り娘の家出-3-
【男と姪っ子はお風呂掃除を終えた】
姪っ子「とうっ」
【姪っ子はびしょびしょの段ボールで脱衣場に降り立った】
男「あっこら。そのまま出ないの」
【男が注意すると、姪っ子はしょんぼりと頭を垂れた】
姪っ子「ごめんなさい」
男「謝れば、よろしい」
姪っ子「ごめんなさいごめんなさい」
男「いや、もう大丈夫だよ」
姪っ子「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
男「……」
【男は、姪っ子を優しく抱きとめた】
姪っ子「……」
男「……落ち着いた?」
姪っ子「……変態」
男「ひどいなぁ」
【姪っ子は男から離れ、段ボールから抜け出すと、風呂場を小走りで去っていった】
男「さて、お湯を張っちゃうか」
【男はお風呂にお湯を張り始め、濡れた段ボールを持ち上げると、風呂場で水気を切った】
男「段ボールって家にあったかな?……わざわざ持ってきたのかな」
【男は濡れた段ボールを捨てる為に、キッチンへ向かった】