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第72話 添い寝

今日のフリーマーケットは大成功


ほとんどの店の商品が売り切れになるほどだから

領民たちも大喜びだ


もし、可能なら

月一で開催してもいいかもしれない


って、企画を話した日に

月に一度のペースって話してたっけ


でも、唯一気になってたのは

セルドアさんの店を離れた時に

突然5,6人の男集団が来て

「リーヴェル様を守る隊」

なんてアホらしいネーミングをつけて

さらには周りに迷惑をかけた男たち

その男たちの顔をシーナさんが知っているような言い方をしていた

一体、何者なんだろうな・・・?


っと、もうそろそろ寝る時間だ


明かりを消してベッドへ入ろうとしたとき


コンコン


ノックする音が聞こえて

ドアを開ける


そこには、枕を持ったジュリアナ姫

花柄のパジャマ姿

か、かわいい・・・


・・・じゃなくて!


「ど、どうした?」

「あ、あの・・・、一人で寝るの・・・怖いから・・・、い、一緒に・・・寝ても・・・いい?」


モジモジと体を動かしている

恥ずかしいのか、ちょっと怖がっているのか・・・


でも、彼女の体が少し震えている

まだ、怖いのか・・・


無理もない

目の前で起きた事によるショックはそう簡単に拭えるものではない


それは、前世の僕でも経験していることだから

少し分かる


ならば、少しでも彼女の支えになってやりたい


「うん、どうぞ入って」

「あ、ありがとう・・・」


安堵の声・・・か


「ベル君も寝るころだった?」

「うん」

「ベッド、狭くないかな・・・?」


そういえば、王宮で姫様の付き添いをした時

ベッドが異常に大きかったことは鮮明に覚えている


ここにあるベッドと比べたら

そりゃ狭いって感じるわな


「大丈夫、二人で寝るには十分広いから」


そう言いつつ、二人でベッドに入る


「何か、あの時とは少し違うね・・・」

姫様がおもむろに話し始める

「そうだね・・・」

「あの時はベル君に介抱してもらったけど、今日は私がベル君と寝たいって決めていたから」

「はは・・・、僕としては少し恥ずかしいかな・・・」

「どうして?」

「だって、年頃の男女が一緒にベッドに入るのって、中々ないじゃん」

「そう・・・ね。うわあぁあ、そう思うと、恥ずかしい・・・」

ほらね

こうなるじゃん


姫様がこっちに体を向けてきて

僕の左腕にヒシっとしがみつく


「ちょっ、ジュリー・・・!?」

「ベル君が・・・余計な事を言うから」

「僕のせいですか!?」

「冗談よ・・・」


冗談はいいものの・・・

腕に・・・姫様の程よい胸が当たってるんですけど・・・


ムニュッ

お、女の子の胸って

こんなに柔らかいのか・・・


って!

エッチな想像している場合じゃない!!


「ねえ、ベル君・・・」

「ひゃ、ひゃい!?」

「どうしたの、そんな高い声を上げて・・・」

「だ、大丈夫・・・、大丈夫・・・」


姫様には、そう言ってるけど

心臓バクバクしているから

大丈夫とは言えない


「あの、今晩このままでもいい?」

「えっと・・・」


腕を動かそうとすると

さらに姫様の力が加わって


「動かないで」

命令口調で言われた

「は、はい・・・」

もう、従うほかないな・・・


「ふふ、ベル君の腕あったかい」

「そ、そう・・・」

「こうしていると、お兄様がいた頃を思い出すわ」

「ジュリーがまだ幼かった時?」

「ええ、夜中に雷が鳴った時、私は泣き出してお兄様の部屋に駆け込んだことが何度かあったの。お兄様は優しく『大丈夫、兄さんがいるから』って言ってくれたの。私がお兄様の腕にしがみついても、お兄様は私の頭を撫でてくれて、すぐに夢の中へ入っていった。あの撫で方は本当に気持ちよかった。ベル君の撫で方もお兄様によく似ているの。だから、私はすぐに寝れるのかもしれない」

何だか、恥ずかしい

でも、そう思ってくれているなら

「良かったら・・・、頭撫でようか・・・?」

「え、いいの?」

「少しでも、ジュリーの心を癒してやりたいんだ」

「べ、ベル君・・・」

「そ、それじゃ、いくよ?」

「う、うん・・・」


僕はそっと頭に手を置いて

前世の妹の介抱と同じような撫で方をする


「はあ、気持ちいい・・・」

「そうか・・・」


それから、本当に1分足らずで寝息を立てて寝ていた

「・・・すぅ、・・・すぅ・・・」


よっぽど気持ちよかったんだろうな


また、してほしいと言われたらしよう


僕は姫様の耳元で

「おやすみなさい」

と囁く


「ん・・・、ベル・・・君・・・、・・・すぅ・・・」

寝言・・・かな?


僕も何だか眠くなってきた


おやすみなさい

どうも、茂美坂 時治です

リーヴェル、うらやましいですな・・・(怒)

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