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第11話 治癒魔法と新たな出会い

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします

事件発生から1時間ほどのち、マスターと警備局の人たちが子爵の屋敷に来た


「子爵を襲った奴は?」

「ここに縛ってます」


僕が指差した3人の男を見て

「お・・・、お前ら・・・」

「ゲッ、おっさん・・・。あんたかよ」

「その手、リーヴェルに斬られたのか?」

「まあ、そうだが・・・。先に襲ったのはこっちだからな。あいつにしてみりゃ正当防衛じゃねぇの?」

「・・・そ、そうか」

「あの、彼らは?」

「・・・こいつらは、うちのギルドのSランク冒険者のパーティーだ」

「なっ!?」

この3人、Sランクだったのか?

にしては、弱っぽく見えたんだけど

「俺も顔を見て、何でこいつらがここにって驚いたよ。まさか、人を殺すようなことにまでになっていたとはな」

「違ぇよ!俺たちだって好きでこんなことしてるわけじゃねぇ!」

「じゃあ、何で?」

「何でって・・・」

「誰かに依頼されたからじゃないですか?」

「・・・」

「マスター、人を殺す依頼ってあるんですか」

「あるわけねぇだろ!!そんな依頼は断じて承認できねぇ!!っていうか、そんな依頼は来ねぇよ!」

「そりゃそうですよね。では、誰かが無断でこの3人に依頼したってことになりますよね」

「そうなるわな。今の話を聞いてる限りではな」

「あの、お話し中申し訳ないんですが」

すると、警備局の人が話しかける

「その3人、あとはこちらで取り調べますので」

「ああ、頼む」


3人が馬車に乗って警備局へ向かうのを見送った後、僕とマスターは子爵のいる部屋に向かう


「あ、アリアスさん」

「ヘリッツ子爵、容態は?」

「彼がかけてくれた治癒魔法でどうにか。ただ、彼は使うのが初めてだったみたいで・・・」

「ちょ、ちょっと待て。リーヴェル、あんた治癒魔法使ったことねぇのか?」

「はい、今まで怪我とか病気はありませんでしたので、治癒魔法を使う機会は全くないですね」

「子爵もそれでよかったのか?」

「あの時はすこしかすんでよく見えなかったのですが、真剣な声で話しかけていたので彼に任せようと思いました」

「・・・まったく、まぁ、今回はうまくいったからよかったけどよ、もし失敗したらどうするつもりだったんだ?」

「僕も猶予がないと必死だったので、そこまで考えてませんでした」

「あのなぁ、時間がなかったからってのは分かる。でも、焦って思考力が低下するのはよくねぇ。それが冒険者にとっては命取りになることだって多い。大事なのは、どんな時でも冷静な判断ができる事。あんたは、まだ仕事を始めたばかり。これから、こういう事を学んで常に冷静でいられるようになれ」

「はい、今後気を付けます」

「ところで子爵、薬はどうするんだ?」

「どうとは?」

「いやだって、あの3人に薬めちゃくちゃにされてんだろ?また作るとしてもかなりの時間を要するんじゃねぇか?それに、その体じゃ薬師として生きていけるかどうか」

「それなら、彼女たちに任せてはどうですか?」

「ん?彼女たち?」

「はい、エフィリア」

僕が呼んだら、すぐに飛んできてくれた

「り、リーヴェル・・・。あんた、妖精まで」

「いや、自分からじゃないですよ?彼女たちが勝手に僕の眷属にしてほしいと」

「すごいな、リーヴェル君は。」

「主、何の用ですか?」

「実はかくかくしかじか」

「なるほど、つまり薬に必要な薬草すべてを採取してほしいと」

「その通りだ、できるか?」

「はい、私たちで全て揃えてまいります。主はどうされますか?」

「そうだね、僕は少し調べたいことがある」

「分かりました。では、早速行ってきます」

シュンと消え去る姿は、妖精らしいな


「リーヴェル君、本当にすまない。私が無力なばかりに」

「何をおっしゃいますか?困った時はお互いさまというものです」


「リーヴェル、調べると言ってたが、何を調べるんだ?」

「治癒魔法です」

「それは、魔導書を読むってことか?」

「そうですけど、それが何か?」

「1冊2000ページ以上もあるもんだぞ。あんた、それを分かって言ってるのか?」

「勿論です。というか、僕は8歳の時に村にあった魔導書20冊を3日で読み終わりましたから」

「・・・」

僕がそう言うと、マスターは口をあんぐりとしたまま動かない

「あの、マスター?」

「・・・あ、ああ、悪い。聞いた俺が馬鹿だった。だったら、王都の図書館にでも行って調べてこい」

「え?でも、子爵は・・・」

「俺が見張ってるから行ってこい」

「・・・では、お言葉に甘えて。」


アザール地区から王都ジェティスまでは徒歩20分ほどだからかなり近い方だ


道行く人に図書館のある場所を尋ね、王宮に近いフェルエン地区のど真ん中にあると聞いて歩く


着いた図書館は、レンガ造りの大きな建物で上には鐘がある。何のための鐘なんだ?


入口まで来るといきなり

「こら、子供が入るところじゃない」

と門番に止められる

「あの、僕は冒険者です」

と、カードを見せると

「失礼しました、どうぞ」


中に入ると巨大な本棚がずらり

天井にはドラゴンの巨大な絵が描かれている


「さて、治癒魔法の魔導書は・・・」


探すのに1分もかからず、背文字に「治癒魔法について」の魔導書が3冊あった

村にいたころの魔導書には治癒魔法の記述はごくわずかだったな


3冊なら3時間くらいでいけるだろう


いつものペースで読み始める


周りから

「なあ、あの赤髪の子、読むペース早すぎない?」

「ええ、本当に読んでるのかしら?」

「ただ、ページをめくるだけの遊びをしてるんじゃない?」

とひそひそと話す声が聞こえる


否!

ちゃんと頭に入ってます!


3時間後、3冊読み終える


分かったことは、治癒魔法は簡単な怪我や病気のかかり初めにしか効果がないという記述はあったけど斬られた手や足などをくっつけるとか剣などに刺されてなどの深い傷に効く治癒魔法はない

つまり、子爵にかけた治癒魔法では意味がなかった

では、どうすれば子爵が元の状態に動けるのか?そして、子爵を殺すようにあのSランク冒険者パーティーに依頼したのは誰なのか?

今解決すべき事案はこの2つだ


「ちょっと、いいかしら」

すると、この図書館の職員と思われる女性から声を掛けられる

「何ですか?」

「珍しいと思って声を掛けたの」

「珍しい?僕の髪の色ですか?」

「面白い事を言うのね、あなたは。でも、違う。私が珍しいと言ってるのはあなたが読んでるそれよ」

「治癒魔法の魔導書ですか?」

「そうよ、それに関してはほとんど手にする人は少ないの」

「でも、今は治癒魔法での治療が定着しているって聞いたんですが」

「確かにね。でも、失敗と成功の確率は五分五分らしいわ」

「五分五分・・・。それって、大丈夫なんですか?」

「大丈夫とは言えないわね。ただ、以前は薬師の薬のみで治してたけど、治癒魔法の方が成功率と治る早さが圧倒的だった。」

「だから、今も治癒魔法を」

「ええ」

「ところであなたは?」

「ああ、申し遅れたわ。私はベイデル・アスター。この図書館の館長よ」

「館長でしたか。僕はリーヴェル・ジェスナー。冒険者です」

「その冒険者がどうしてここに?」

「実は、今僕に依頼されている方が大怪我をしまして、治癒魔法でかけたんですがどうも動けないみたいでそれで、動けるようになる治癒魔法があるのか調べようと」

「お、大怪我・・・ね。ちなみに、その怪我をされた方の名前は?」

「ヘリッツ・フェン・ノバリスト子爵です」

「・・・・・・」

ベイデルさんは、黙っている。しかし、全身が少し震えている

「どうか、されましたか」

「・・・その方は、死んだ私の姉の元婚約者・・・よ」

「・・・え!?」


どうも、茂美坂 時治です

なんだかいい展開になってきましたね


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