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2. 大原則

 大原則

 0.同一文書、作品内では、必要性の範囲でフォーマット規則を統一する。




 人間はパターンを見つける能力に優れています。

 そのため閉じ括弧前の句点(くてん)「。」や行頭空白が、あったりなかったりすると気になるものです。

 この文書で示した規則を参考にするもしないも自由ですが、ひとつの小説内では、一定の法則で書いたほうがよいでしょう。


 前提として「日本語には、正式な全体を規定した正書法がない」という事実があります。

 いくつか政府発行の資料もありますが、非常に古かったり、現実の実情にそぐわない部分があったりします。

 また官公庁が使用するための取り決めもあり、それを公文書外にまで適用するのに、無理があるところもあります。

 ひらがな部分は、現代仮名遣いが正書法とされるようです。しかし「科学,技術,芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない」との注意書きがあり、小説も芸術分野だと思われます。しかし、実際にはほとんどの小説、ライトノベル、web小説どれも、現代仮名遣いをベースにしています。

 同様の注意書きは、公文書の、常用漢字表や、送り仮名の付け方、などにも見られます。


 このエッセイでは、非常に細かい文書フォーマットに関する規則について、筆者が一般的であると思われるルールを示します。

 参考にしてください。

 まじめにすべての規則に忠実に倣う必要はありません。

 また、この規則が「絶対的に正しい」わけでもないことをご了承ください。


 『一般的』と書かれている場合は、それは筆者が一般的だと思っているだけです。

 『推奨』や『おすすめ』は筆者個人の主張であり「筆者は、そのほうがいいと思っている」という意味に過ぎないので、守らなくてもなんら問題ない部分もあります。自分の意見を持って判断してください。


 様々な理由、特に作者が一般的ルールを知っているうえで、スピード感などを出すためなどわざと基本のルールを一切無視するような書き方をすることも、それなりにあります。

 例えば冲方丁氏のシュピーゲル・シリーズなどは記号を使った文法が出てきます。

 ここではルールは示しますが、それを他者に強要することは避けましょう。

 誤字報告機能が実装されましたが、フォーマットが異なるからといって、作品全体に渡る修正報告は、しないようにしましょう。

 その人なりのルールの中で、明らかにその個所だけ間違えているような場合に限っては報告してもいいと思います。


 まずは以下の4点だけでも気にするだけで、ずっと出版されている小説のようになります。

・行頭空白⇒ [行頭空白] 地の文。

・閉じ括弧の直前の句点の省略⇒ 台詞の終わり」

・!?の後に文が続いたら全角空白を入れる⇒ あれ? どれ? それ! です。

・三点リーダ、ダッシュは2個ずつ使う⇒ ……ああ、いい――


 表記ルールを気にするも、気にしないことにするのも、作者の判断に任せられています。

 ただ表記ルールを統一すると、見た目は少なくともよくなり、若干読みやすくなる効果はあります。

 しかし、実際のところ、非常に細かいルールよりも、面白いかどうかのほうが小説としては重要である場合が普通です。

 あまりルールを意識し過ぎてカチカチになるよりは、おおらかに構えて、そういうのもあるんだな、くらいの緩い気持ちでお読みください。


 最初のうちは、細かいルールを気にするよりは、どんどん書いてみるほうをおすすめします。


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