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12. タイトル

 ここからはなろうにおける小説指南のような内容になります。

 ただし、この文書の筆者は1500ブクマ程度の実力しかないため、内容もそれなりです。



 アクセスがほぼ全くない小説は、タイトル、あらすじ、タグの段階で何か問題がある場合がほとんどです。

 もしアクセスアップを狙うなら、本文だけでなく、周辺情報もおろそかにしてはいけないと思います。

 ユーザーは本文を見て訪れるわけではなく、タイトル、あらすじ、タグを見てやってきます。

 入口で人が少なければ、当然、目次、本文と続けて見てくれる人も減ってしまいます。



 小説家になろうでは、タイトルに100文字まで入力できます。

 長ければ目立ちますが、あまりにも長いタイトルは、地雷臭がしてきます。


 またタイトルで【書籍化&ノベライズ予定】や【100万PV感謝】【一章完結】のような、喧伝を入れたい時もあるでしょう。

 100文字ぴったりよりは、少し余裕を持たせましょう。


 pixivでは100文字以内です(2019-08-09追記:2019年5月9日ごろ32文字から100文字に変更になったようです)。アルファポリスでは70文字以内となっています。マグネットは30文字以内です。

 あまり長いタイトルをつけると、他サイトなどと連携したい場合に問題になってきます。

 また出版した場合に背表紙、表紙に書かれた文字が小さくなるなどの問題もあります。

 100文字ぐらいになるとTwitterでの宣伝の文字数の問題もあります。

 ツイートでは「タイトル、サブタイトル、作者名、サイト名、URL」を140文字に収める必要があります。

 さらに言えばWikipediaの記事名は最大全角85文字、UTF-8換算で255バイトの制限があります。作者名の記事は書かれることがありますが、ものすごく長いタイトルはそもそも記事名にすることができません。

 このような制限はニコニコ動画やpixivのタグ長にも言えることで、メディアミックスなども含めるような展開まで考慮するのであれば、長すぎるタイトルは明らかに不利です。


 スマホのランキング、検索結果ではあらすじタグは折り畳まれています。

 トップなどではタイトルしか表示されません。

 そのためタイトルがもっとも大事です。タイトルで引き付けられなかった場合は、そのままスルーされるでしょう。

 スマホの場合はあらすじで挽回することができないということです。


 意味不明な4文字略語だけのタイトルはスルーされやすいと思われるのでやめましょう。

 後ろに理解可能なサブタイトルをつけるなど、工夫します。


 英字、横文字タイトルも、意味が伝わりにくいとされ、非推奨だと言われています。

 同様に意味不明な言葉、難しい読めない漢字、ネガティブな単語なども避けたほうがいいとされています。


 「煙突と雲」のように、物語中に出でくる象徴的なものなどをタイトルにする人もいますが、日間上位などを狙っているのなら、もっと内容を推測できるような言葉を選ぶほうが効果的です。

 読み返してみればタイトルが分かるとか、作者には最初から内容が頭に入っているから問題に感じないのであって、内容を一切知らない読む前の読者に向けたものではありません。


 しかし、稀に「非常にインパクトのある短いタイトル」というものもあります。

 今だと逆にかなり目立ちます。

 残念ながら例は思いつきません。



 転生原因や、小説の最初しか関係ないタイトルは避けるべきです。

 よく小説の書き出しだけ思い付いた段階で、見切り発車でタイトルをつけるとそうなります。

 もっと小説全体を通して、影響のある設定などをタイトルに組み込むといいでしょう。

 それがその小説の売りであり、アピールポイントになります。

 転生前の職業も、比較的いいタイトルです。その職業知識やメンタリティーが話の内容に影響してくるからです。

 VRMMOものであれば、防御特化、弓職、生産など、プレイスタイルを書くといいです。しかしそれだけでは今となっては平凡な部類でしょう。上位を狙うにはもっと気を引けるタイトルを考える必要があります。

 ゲーム名オンライン、というタイトルに関しては読者はやや食傷気味です。

 さらにそのゲーム名が固有名詞であると、そのタイトルは「没個性のVRもの」であるとしかわかりません。


 「異世界」をタイトルに入れるのはいいですが、単にありふれているテンプレ要素を説明しただけのタイトルでは、集客力はほとんどないでしょう。


 ▼▼▼いまいちな例

まほなし!

電車にはねられて異世界転生

アーツ・ワールド・オンライン

フレメンタル・オンライン

とめとめ王子とみまみま姫

乾坤一擲

死んで女神に異世界転生させてもらった

白い魔法使い

 ▼▼▼普通の例

まほなし!魔法はなしだって言ったよね

登山家だった俺が異世界転生

毎日釣り放題オンライン

何でもできちゃう完璧超人の白魔法使い、勘違いされて無能と思われ追放されたけど、実は人類最強の攻撃魔法が使えます

 ▲▲▲


 普通の例も微妙ですが、なんとなく内容を想像できそうではないでしょうか。

 アーツ・ワールド・オンラインは、きっと無限のアーツのある世界なのでしょうが、そんなものはいまさら当たり前過ぎて個性がないように感じます。



 もし「書籍化」さらに「アニメ化」を目指しているなら、タイトルの被り、検索性についても考慮するといいでしょう。

 長めのタイトルでも似ている作品があることも珍しくありません。

 インターネットの検索性は、SNSでの拡散やバズワード、ドメイン使用料などに影響し、知名度と最終的な売り上げにも影響してきます。

 一単語の一般名詞は、検索性としては最悪の部類になります。

 実際に検索してみるのが一番です。検索結果になにもヒットしなかったらおめでとうございます。そのタイトルはほぼあなたのものです。

 より多くの人気の裏には口コミも重要です。SNSや掲示板などに書かれた略称から、タイトルの載っている掲載ページが上位、できるなら一番上にヒットしなければ、あなたの小説に読者はたどり着けないでしょう。

 せっかく話題に出してもらったのに、たどり着けないなら、読んではもらえないということになります。


 長文タイトルでは公式略語を考えて用意することもあります。



 2018-2021年現在、小説家になろうにおいては、100文字入力できることを逆手に取って、可能な限り内容を説明しているような通称「長文タイトル」または「説明タイトル」が流行っています。

 これは2000年代にライトノベル出版で「単語系タイトル」から「文章系タイトル」が増えてきて、さらにその発展とみることができます。


 日やシーズンによっては、長文系が多いものの、そうでもないときもあります。

 この辺は日間ランキングなどを見て観察してください。

 2019年ごろ、少し前には「スローライフ」「SSSランク」「レベル999」「(パーティー、ギルド)追放」「おっさん」そして「最強」「無双」あとは「転生」「異世界」などが流行っています。


 2021年現在、だいぶ前に転生が隔離されたことにより、主戦場は「悪役令嬢」「婚約破棄」「ざまぁ」「追放」「もう遅い」「ラブコメ」に移っています。

 ただし上記もかなり前から流行っており、そろそろ次の流行に移っていくかもしれません。

 男性向けより、女性向けが以前より格段に目立ってきています。元々女性向けはポイント、評価が入りやすいという傾向がありましたが、女性比率が上がってきたのか、その傾向はより顕著になっています。


 流行りの単語があるということです。その文字が含まれているだけで集客力が高まるとされます。

 パワーワードで構成されているならいいですが、どうでもいい説明が混ざっていると、文字数のぶんだけ、タイトルのインパクトが下がってしまいます。余分なことは書かないほうがいいです。

 最初はこの長文説明タイトルにして、ブックマークが1万を超えたあたりなど頃合いを見てから、本来つけたい短めのタイトルに改題するような人もいます。


「最低スキルが最強スキルに超進化してユニークスキルになった」

 これのような長文タイトルで同じ単語が2回以上出てくると、特殊な場合を除き、いまいち感があるのでなるべく避けましょう。


「魔界の奥地に追放されたSSSランクのおっさん冒険者は世界最強スキル爆裂消滅剣に目覚めて異世界無双」

 まぁこれも詰め込み過ぎでさらにいまいちですが、こんな感じにタイトルにするようです。この辺はセンスを問われます(筆者にセンスのいいタイトルの例が書けるのなら、今頃苦労していません)。

 定型の強ワードに加えて何か個性やインパクトのある単語、表現を含んでいるといいんじゃないかと思います。

「短めのタイトル ~後ろで説明文で内容を紹介するのがセオリーなんですじゃ~」

 みたいに短いタイトル+説明文というのもよくあるパターンです。

 頑張ってください。


 改題は必要があればすればいいと思います。タイトルの変更で一気にアクセス数アップになる人もいるようです。

 内容とタイトルが乖離してきてもブラバ率があがるかもしれません。

 よく考えて読者に注目してもらえるように工夫しましょう。


 “名は体を表す”です。素敵な名前を考えてあげましょう。


 なろう関連の非公式サイトやツイッターカードなどで、タイトルの変更に追随してこないものもあります。古いタイトルのままの情報が残ることがあります。ご注意ください。

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― 新着の感想 ―
タイトル悩んでいました。こちらありがとうございます。 全部読んでみます。参考にさせてください。
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