制服を着た探偵団。
「よし。ミイちゃん、終わったよ!」
「おぉ!よし!じゃあ探偵所行こー!」
ミイちゃんに引っ張られながら、探偵所に行くため、家を出る。
鍵をかけるのも忘れない。
「スズカちゃん、制服なんだね!」
「うん、ミイちゃんも、可愛い制服だね。どこの学校?」
自分の制服と、彼女の制服を見比べて聞いてみる。
「え?櫻城東の中等部だよ」
「櫻城東!?」
その名前に、私は思わず声を上げた。
私立櫻城東学院と言えば、超有名進学校。
倍率が半端ないし、競争率も高い。
もう一度、その制服を見てみる。
白いワイシャツにチェック柄の黒いスカート。
深いグリーンのブレザーに、可愛らしい首もとのリボン。
「櫻城東だ……」
紛れもない、進学校の制服だった。
「すごいね!ミイちゃん頭いいんだ!!」
「そんなことないよ。それにほとんど行ってないもん」
「そうなの?」
「うん。あの学校、成績によってランクが変わるんだ!私は今のところ1番上だけど、そうゆうの好きじゃないんだよね〜。だから、フリースクールってとこ行ってる!」
「そうなんだ……」
櫻城東は、誰もが憧れる高校だけど。
悩みも多いんだなぁ……。
ミイちゃんの表情からは、全然そんな感じがしなかったけど。
「着いた!さ、入って」
お話している間に、探偵所に到着した。
「いらっしゃーい、スズカちゃん。朝早くからゴメンね」
「おはようございます、ルイさん!大丈夫ですよ!」
可愛らしい制服を着たルイさん。
黒いワンピースタイプの制服。
首には赤いリボンが付いている。
髪は下で二つに結んでいる。
マイちゃんも、メイちゃんも制服。
あ、ナノカさんも。
「今日はみんな制服なんですね。」
マイちゃんと、ミイちゃんは同じ制服だ。
てことは、マイちゃんも櫻城東?すご。
ナノカさんとルイさんも、同じ制服だ。
なんでみんな制服なんだ?
「あ、スズカちゃん。」
「どうしたの?マイちゃん」
「今日はみんなでスズカちゃんの学校に潜入するね」
「ええ!?」
謎は解けたがどうしよう。