表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

お茶会

次に猫に連れて来られたのは、廃墟ーーと呼ぶべき西洋風の屋敷だった。あちこちの壁が崩れ、ボロボロになっている中に、燕尾服を来た男が立っていた。


「良く来られた。今からお茶会の時間だ。こちらへ」


男に促されるまま、私は椅子に座る。テーブルにはクッキー等のお菓子と、紅茶が並べられていた。


紅茶に手を伸ばしてーー、飲むのを止めた。カップの中にネズミが浮かんでいたからだ。


「酷いだろう?アリスがやったのだ。

アリスは悪い子なのだ。追いかけるのはおやめなさい。後悔することになる」


男は兎とほぼ同じことを言った。

しかし、私はアリスを追いかけなくてはいけないのだ。後悔することになったとしても。


理由はうまく説明できないが。

猫がまた、にんまりと笑ったような気がした。




「着いておいで。僕は導くものだから」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ