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失恋した俺は俺にだけ弱い内面を見せてくれるクラスのマドンナと同居をする――これは完璧な彼女を救うための物語  作者: 有原優


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第45話 お風呂



 そして、美羅は俺の上に乗りかかる。

 美羅は巨乳の分野に入る。


「覚悟しててね」

「いつものノリでは、ないんだよな」

「うん。私怖いの。智也がいなくなるのが」


 居なくなる。つまり美羅の元からいなくなるという事か。

 俺が緑さんや、夢子と付き合い、美羅と遊ばなくなることあ。

 勿論俺はそうなったとしても、美羅と遊ぶことをやめたくはない。


 だけど、現実はそこまでは甘くはない。


 彼女関係というのはややこしい。

 俺が美羅と遊びたくても、それは浮気を疑われてしまう。


 そもそも、緑さんは、オレと友達でいたいらしいから、

 よく考えればそこまで気にする必要もないのかもしれない。


 だけど、問題は……


 夢子だ。



「らしくない」


 俺は呟いた。


「らしくないよ、美羅」

「らしくないって言われても」

「勿論美羅に女友達レベルに甘んじて欲しいなんて言ってない。だけど、美羅は色仕掛けしか魅力のない人間なのか?」

「っ」

「確かに美羅は胸が大きいし、女性的魅力は高いと思う」


 だけど、と俺は続ける。


「お前はさ、それが魅力で俺が一緒に居たと思っているのか?」

「思わないけど」

「お前は性格が魅力なんだ。たまに少しうざいけど、一緒に居て楽しいんだよ」

「うん」

「だからさ、必要以上の色仕掛けは少しうざいと感じてしまうんだ」

「っならどうしたらいいの?」


 美羅が声を荒げる。


「大丈夫だ。俺はお前を恋愛対象に見てきている。っていう言い方もおかしいのかもしれないが」

「うん」

「ちゃんと俺は色々な選択肢を踏まえながら癌が得るから」

「うん。でもさ」


 美羅は俺に抱き着いた。

 下着姿の美羅に抱き着かれ、その豊満な胸が俺の肌に当たる。


「不安なのよ。だって幼馴染の問題は、一緒にさ、いる、時間が長すぎて、恋愛感情を持たれない事だから」

「大丈夫だ。俺はそんなので区別しない。お前の気持ちを知ってお前の魅力に気づいたから」

「うん」


 そして、美羅は布団にもぐりこむ。


「智也はさ私の事を見捨てないでくれる?」

「見捨てるが何を指すのかは分からないが、大丈夫だ」

「ありがとう」


 そう言って美羅は目を閉じた。

 俺はそんな美羅の頭を優しく撫でる。


 答えかあ、答えを早く示さなければならないのは分かっているが、


 それは少し待ってほしい。


 だけど、今の俺の気持ちでは、美羅がリードしている。



 美羅がリードしているのだ。

 物語的にはここで、夢子を選んだ方がいいのかもしれない。

 そう、これが物語ならば。


 言い方は悪いが、ここで、幼馴染を選ぶなんて言う物語はこの世にわずかしかない。


 だけど、


 ふう、



 何をしたらいいのかが分からない。



「お風呂だよ」


 ノックされる。


 そして、ドアが開かれた。


「智也君?」


 夢子はオレと美羅の姿をじっと見る。


「変態

「っそれは誤解だ」

「知らないわ」


 そう言ってドアを閉められた。

 ああ、なんか、



 誤解されている。






 俺は美羅を起こした。

 それこそ、俺の隣で熟睡している少女を、


「お風呂らしい」

「そう」


 そう言って美羅は起き上がる。


「あと、誤解されているから、弁解をお願いします」

「え?」


 美羅は自分の体を見た。


「え、智也脱がしたの?」

「元々だろ」


 俺がそう言ってため息をつくと。


「そうでした」


 と言って舌を出す。

 ふう、何はともあれ、いつもの美羅に戻ってくれた感じがする。


 そして、美羅と夢子はお風呂に入っていく。

 俺はそれを見送り、ベッドに寝転がる。


 正直興奮をしてしまったというのは事実なのだ。

 平静を装ったけれど、

 だけど、それを上手く出来たのだろうか。


 俺は、美羅と二人で。

 美羅に変に興奮した。


 俺は美羅とそう言う関係になりたいわけじゃない。

 いや、それは語弊がある、

 もし付き合うとしても、美羅の体目的であってはだめなのだ。


 美羅の内面を見て決めなければ。


 ★


「あれ、どういう事なの?」


 夢ちゃんが訊いた。

 私のさっきの行動の事だろう。


「ごめん、智也にアタックしちゃった」


 これ言ったら夢ちゃんはどんな反応をするだろうか。

 ショックを受けるだろうか。

 夢ちゃんには前もって、智也にアタックするというのは言ってたと思うけど。


「あれは、襲ったの?」

「襲ったかどうかって言われたら、襲ったよ。ごめん、だめだった?」

「駄目じゃないけど」

「なら、いいじゃん」


 そう言って笑顔を向ける。


「私はさ、幼馴染という立場ですでにヒロインレースからハンデを背負ってるからさ、だから異性として見られたかったんだよねえ」


 だからすでにそんな行為は幾度もしていた。

 智也に、女子として見られるために、こっそりと色仕掛けも何度もしてきた。

 それは全て失敗したけれど。


「でも、言われちゃった。色仕掛けはだめだって。内面で評価したいんだってさ。智也ってそう言うところまじめだよね」

「私もそう思うわ。智也君は、ずっとそう言うところをしっかりとしてくれる」

「私さ、この家においてもらえてるのは感謝してる。でも、私負けるつもりもないし、智也を私の物にしたいと思ってる。物なんて言い方は独占欲みたいでさ、だめかもしれないけど、これは私の宣戦布告だから」

「私も負けるつもりはないわ」

「そう言ってもらえてよかった。わたしだって、夢ちゃんが一筋縄でいかないって主っれるから」


 そして、わたしたちは互いに火花を散らした。


 ここ数日の私は少々子どもだったかもしれない。

 勿論、わたしだって子供っぽくをイメージして性格を構成していた。

 だって、その方がやりやすいから。でも、不安になった。


 だから、智也に泣きついちゃった。

 智也って、私の事を馬鹿な幼馴染だと思ってるはず。

 そんな彼に、あんな形で思いを伝えるつもりはなかった。



 だけど、


 わたしはもう恋心を自覚したし、智也にそれを伝えた。



 だから、わたしはもう引き下がらない。

 智也を私の彼氏にして見せる。

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