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失恋した俺は俺にだけ弱い内面を見せてくれるクラスのマドンナと同居をする――これは完璧な彼女を救うための物語  作者: 有原優


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第38話 話し合い

 その次の日の朝。食事の場。俺は緊張していた。


 勿論何に対して緊張しているかなんて言うまでもない。

 字花壇版をすることに対して緊張するのだ。


 そして、俺は夢子の隣に座る。夢子は委縮しているようだ。


 夢子をここまで委縮させるなんて。少しだけ許せない気持ちがあったが、それは表には出すつもりはない。



 食事の最中に話してもきっと聞いてはくれないだろう。

 仕掛けるならば、食事が終わった後がいいだろう。


 食事中は、職に飲み集中した方が、夢子のお父さんの好感度が上がるはずだ。



 しかし、目の前の職もおいしそうだ。

 見るからに食指が動いていく。


 目の前にある料理は、寿司とハーブソーセージ、そして味噌汁だ。

 見るからにおいしそうすぎて、わくわくが止まらない。


 そしていただいていく。

 そして食事が終わりを告げた。


 そして俺は「あの、少しいいですか」と、夢子のお父さんに話しかける。


「なんだ?」

「夢子の事について話があります」


 俺がそう言う隣で、夢子が怯えている。


 そりゃそうだ。俺が少しでも言葉を間違えれば夢子に被害が生じるかもなんて、安易に想像がつく。


 だからこそ、まず最初に、


「これからいう話は俺にのみ責任があります。俺が何を言ったとしても夢子を叱責しないでもらいたい」

「まるで漫画の主人公気取りだな」

「確かに、今の俺は中二病かもしれませんね」


 俺が言うと、夢子のお父さんは「はは、面白い。行ってみよ」


 そう、耳を傾ける。



「俺はまだ結婚とか分かりません。それと、もう一つ。俺はこれから時間をかけて誰と付き合うか、恋愛をするかを決めていきます。勿論その対象に夢子さんも入ってます」

「わたしとしては夢子が誰と付き合おうか関係はない。ただ、早く恋愛をしてほしいと思っている。もし仮に夢子と付き合わなかったとしても、誰か恋人は作って欲しいところだが」

「夢子さんは学校では人気者だから作ろうと思ったらいくらでも作れますよ」


 俺がそう言うと、「左様か」と言った。

 俺の先程の言葉に、夢子が軽く顔を俯かせたのを俺は見逃さなかった。


「勿論今は色々と考えている最中ですけれど」

「そうか」


 そして軽く微笑み。


「夢子、頼んだぞ」


 そう言った。

 夢子のお父さんは夢子に恋人が出来る事を望んでいる。

 だからこそ、だろうか。


 部屋に戻ったあと、軽く息をついた。

 疲れた。


「夢子、今日どこかに行くか?」


 俺はふと、そう言葉をかけた。

 夢子がどこに行きたいのかは全く分からないが、


「海に行きたいわ」

 その、夢子の言葉に俺は頷いた。



 そのまま俺たちは海へと向かった。

 海、夢子の家前原家が所要しているリゾート。つまり貸し切りだ。


 貸し切りのリゾートなんてまるで漫画みたいだなと思う。

 現実にそんなものを見る機会なんてほとんどなかったなと思う。



 夢子は水着姿で可愛らしい。俺が見とれていると、彼女は静かに笑う。


「どうしたんだ」

「智也君が、そんな顔で私を見ていることが嬉しくて」


 それは紛れもない本心なのかなと思った。


「ありがとう。俺も夢子の笑顔が見れて嬉しい」


 そう言うと、また夢子は笑う。


 そして早速泳ぎ出す。


 そして俺たちは泳ぎ始める。


 ★


「もうやだ」


 少女は泣いている。

 今日も親の期限が悪い。前まではそんなはずじゃなかった。少なくとも、自分がまだ子供だった時、その時はまだ、お母さんは笑顔だった。

 なのに、数年前に、この人はだめになった。


 早くここから逃れたい。



 夏休みという物は、アン名の時間だと、一般的にはされている。だけど、全員がそうではない。

 二乗があって家にいたくない人もいる。

「やっぱり無理やりついて言った方がよかったのかな」


 そう呟き、スマホをいじる。

 前原と調べて出た、そのページには、しっかりと書いてあった。

 それを見て、少女は頷く。


 元気なふりをするのにも疲れた。


 少女は荷物をまとめ、こっそりと家を出る事に決めた。


 少女は家を出て、ほっと一息つく。

 お母さんはまだ日も浅いのにもう酒を飲んでいる。

 そんな彼女が今、逃げ出そうとする自分の歩みに気づくわけがない。


 そして電車に乗り出す。


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