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失恋した俺は俺にだけ弱い内面を見せてくれるクラスのマドンナと同居をする――これは完璧な彼女を救うための物語  作者: 有原優


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第31話 プール 

 その後、テストも終わり夏休みとなった。


 俺たちは早速プールに行くことにした。

 本当は美羅と夢子と三人で行くつもりだったのだが、緑さんも誘ったところ行きたいという言葉をいただいたので、四人で行くことになった。

 なんとなく、もう既に大変な事になる気がする。

 俺の事が好きだという夢子。何故か夢子の告白以降嫉妬の反応が見えた緑さん。そして恋愛見る専の美羅。


 大変な事になる気しかしない。


 そう言えば緑さんと夢子は元からそれなりに仲がいいようだtぅたが、あの後会話したのだろうか。


 ただ、そんな事を考え続けていても答えなんて一向に見えてこない。


 そんな中、プールの日を迎えた。


「今日、楽しみね」


 家の中で、出かけ準備をする最中に、夢子が言う。


「そう、だな」


 楽しみな事だけではなく、不安な部分もあるが。


 そして俺たちはプールへと向かった。

 美羅が駅で待っていてそこで合流をした。


「今日、楽しみにしといて」


 美羅が耳打ちする。


「何だ?」

「夢ちゃんのおっぱい」


 俺は思わず吹き出してしまった。


 それを見て、夢子が「どうしたの?」と訊いてくる。

 普通、それを言うにしても、水着とかじゃないの。

 なぜおっぱいって言っちゃうの。胸じゃなくて。


 まあ、こういうという事は二人共スク水ではないのだろうが。


 そして真っ直ぐに歩き出す。

 そう言えばプールという事は、沢山の――

 だめだ。美羅の言葉に乗せられるな。


 俺は……


「ねえ、智也君」

「どうしたんだ?」


 食い気味で返事してしまったかもしれないと、心の中で軽く反省。



「さっき何の話をしてたの?」

「ただ、今日が楽しみだという話だ」


 声にドキドキが宿ってないかが、心配だ。


「そう、でも私も楽しみ。水着だのシミにしておいてね」

「ああ」


 水着か。


 そして俺たちは緑さんと合流した。

 そのまま、俺たちは歩き出し、合流した。


「緑さん」


 そこには既に緑さんがいた。

 俺が手を振ると、彼女はと多と多と、俺たちの方へとくる。


「こんにちは」


 そう、頭を下げた。

 そして俺の隣にやってくる。


 俺の右には既に美羅がいる。

 緑さんが俺と夢子の間に加わったせいで、夢子が離される形になり、夢子は不満げだ。

 なんだこれ、大変な事になる気しかしない。


 早く目的地までついてくれ、そう思ってしまう。早く早く早く早く、そう心の中で連呼していると、無事に(?)プールへとついた。

 そして料金を支払ったりして、


 そこで俺たちは「また後で」と言いあい、更衣室に向かう。


 だけど、そこでまた向かわない人物が一人。美羅だ。


「どうしたんだ?」

「んーん、なにも」

「なにもって」


 なら、さっさといけ。


「私がしたいのは意思確認なのだよ」

「意思確認?」

「うん」美羅は頷く。


「だって、夢ちゃんの告白に対して答えを出してないんでしょ?」

「そう、だな」


 俺は結論を出していない。


「でも、幸原さんのあれも智也が好きなんじゃないの? 恋人にはなりたくないだけで」

「そうかもしれないな」


 彼女も彼女で俺への愛着がすごい。

 なんでなんだよと言いたい。

 俺の告白を断っているのに。


「二人きりで話せるのは、今しかないなあって思って、行かなかったの。まあでも智也」


 美羅は俺の背中を叩く。


「二人をがっかりさせないようにね」

「そうだな」


 そして俺は更衣室に向かう。





 着替え終わって、プールサイドに向かう。

 そこには既に夢子がいた。

 可愛らしい水着を着ている。

 ピンク色のフリフリとした水着だ。


 しっかりと、――スク水とかみたいなものじゃなく――しっかりと胸の谷間が見えるものだった。


「どうかしら」

 そう言って俺の隣に来る。


 やばい、照れる。

 夢子はそもそもが美人だ。そんな彼女の隣にいて、緊張しないわけがない。

 ああ、くそ。色々とこころの中がうごめいている。


 そもそも、こういうシチュエーション自体が初めてだ。

 女子とプールに行くこと自体が。

 

 ああ、平常心を保つのが大変だ。


「二人は?」

 緊張を振り払うように、夢子に訊いた。


「まだ着替えているわ」

「っそうか」

「それよりも、早速泳がない?」


 夢子のその言葉に俺は頷いた。


 早速プールの中に飛び込んでいく。


 バタ足をして一気に泳ぐ。久しぶりのプールだが、中々楽しい。

 だけど、素晴らしいのは夢子の方だ。

 水中できれいに泳いでいく。その姿は美しかった。


 まるで水泳の選手じゃないかと思うくらい奇麗だ。


「夢子」

「智也君、どうしたの?」

「運動できるのか?」

「ええ。昔からずっと水泳教室で習ってたわ」


 その時点で俺は理解した。

 やはり、夢子は泳ぐのが得意なのだ。


「すごいな」


 感嘆の言葉を漏らすと夢子は少しだけ嬉しそうな顔を見せてくれた。



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