表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/20

17話 子ども…

空と舞が結婚して、数年が経った…

舞は、結婚してからアパレルの仕事を辞めて

近所でパートの仕事を始めた。


空のお義母さんは、みんなで集まるのが好きで

空の実家に集まることが多かった。

お義母さんは、その度に美味しい料理を作ってくれる。


空の義妹は…


「舞さん、ちょくちょく来るの大変でしょ?お母さん、お兄ちゃんのことが大好きだから心配なんだよ…。それに付き合わされるの面倒だよね?ごめんね…」


「面倒ではないよ…私も、みんなに会いたいし、空も楽しそうにしてるから…」


舞の気持ちは本当だった…

お義母さんは、優しくて楽しい人だし…こうして集まるのも楽しかった…


ただ…しいて言うなら…


義妹の所には、子どもがいる…

この間、2人目の子どもも生まれた…


空には、1歳上の従兄がいる。

従兄とは、兄弟みたいに育ったらしい…

その従兄は再婚だけど…

去年、子どもが生まれた…


空は、すごく子ども好きだ。

昔からそうだった。

公園とかで小さな子どもがいると…

話し掛けたり…一緒に遊んだりする。


従兄の話だと…

従兄の歳が離れた弟のことを従兄よりも可愛がっていたそうだ。


みんなで集まった時に…

その子ども達を可愛がる義妹や従兄のお嫁さんを見ると…

羨ましかった…


私達には、まだ子どもが出来ない…


お義母さんも、何も言わないけど…

きっと、空の子を見たいと思っているんだろうな…


うちのお母さんも、時々こっそりと聞いてくる。

早く、孫の顔がみたくてたまらない感じだ…


どうして、なかなか出来ないのだろうか…



ある日…

舞が勤めていたモールに1人で、ふらっと行ってみた…

何も考えずに、ウィンドショッピングをする。


すると…向こうから

ベビーカーを押し、もう一人の子どもを連れた女性が見えた。

それは、見覚えのある顔だった…

大人になっているけれど…

面影のある、その顔は…

栞だった。


舞に駆け寄って来る栞…


「舞…舞だよね?久しぶり!元気だった?」


「うん。久しぶり…元気だよ。栞は?」


「私も、この通り元気だよ…。あっ、これから時間ある?」


「うん…。大丈夫…時間あるよ」


2人で、キッズルームのあるカフェに行った。


「舞、空と結婚したんだってね。驚いたよー。空も元気?」


「うん、空も元気だよ。私も、未だに信じられない感じだよ」


「空から、私のこと聞いたんでしょ?私、ホントにバカだよね…。ま、今では、あれで良かったと思ってるよ。結婚した相手は、あの時の浮気の彼なんだ…」


「栞、幸せ?」


「うん、こうして子どももいて…すごく幸せだよ。空と舞のことを聞いても何とも思わないくらい…幸せだから安心して」


「そうか…それなら良かった。いい人と結婚して良かったね」


「うん。舞は、子どもはまだ?」


「そうなんだ…なかなか出来なくて…」


「そうか…授かりものだからね。そのうちに出来ると思うよ」


そう、言いながら子どもの顔を見る栞は、本当に幸せそうだった。


なんか、羨ましいな…


「空にも、よろしく伝えてね」


「うん…分かった。元気でね…」


栞と別れた後…

舞は、栞が幸せで良かったという気持ちと…

羨ましいという気持ちが交錯して…

なぜか、苦しかった…


空に、栞が元気で、幸せそうだったと伝えると…


「そうなんだ…良かったな…」


と、安心したような顔をした…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ