恋の成就 ルイSide(2)
彼女が俺にそうささやき、覆いかぶさってきて、優しくキスをされた。
「最高だよ、ディアーナ」
俺はキスの後にそっとささやき、「今晩は離さないけどいいね?」とディアーナに聞いた。
「いいわ。1週間後の挙式の前に、あなたと確実に結ばれたいの」
俺はずっとしたかったことをした。もうずっとこうしていたい。
ディアーナは俺の上にいた。ワイン色の長い髪の毛が振り乱され、白い柔肌を彩っていた。信じられない幸せだ。
「なんて可愛んだ。ずっとずっとこうしたかった」
あって間もないのに、俺は最初からディアーナに夢中だった。ディアーナのこんな姿を観ることができるのは俺一人だと思うと、幸運のあまりにどうにかなりそうだった。
素晴らしい夜だった。明け方まで、幸せな時間を二人で過ごした。俺の初めての人はディアーナだ。ディアーナの初めての人は俺だ。
「俺の最愛の人。今日の夜までぐっすり眠って力をつけておいて。愛しているんだから、死なないで欲しい。俺の花嫁は君しかいないんだから」
俺はディアーナを抱きしめて、愛をささやいた。
「私にとっても、今はあなたが最愛の人よ。ルイ、必ず生還するわ。修正点ははっきりと分かったから。だからブルクトゥアタのあなたも必ず生き延びて、1週間後の挙式で私の夫になってください」
俺はそういうディアーナに口付けをした。
「任せておいてくれ」
明け方近く、静まり返ったアリス・スペンサー宅を俺は後にした。この後、午後になって起きたディアーナが、食料を大量にザックリードハルトで買い求めてアリス・スペンサー邸宅に運んだことは後で知ったことだ。あと、ディアーナは自分が命を失うことがあれば、即座に執事のレイトンとテレサとミラをブランドン公爵家に移動させる移動キーを魔力で仕込んだと聞いた。
俺たちは、2人だけが未来に起きる事を知った状態でその日を乗り切った。
アルベルトが何を言おうと、彼女と最高の夜を過ごした俺にとっては余裕で構えていられたのは事実だ。
氷の貴公子は2回目見ても、圧巻の色気でディアーナに迫っていたが、彼は2回目もディアーナに平手打ちをくらっていた。
俺たちの勝負はその後だ。




