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Rainbow Bar

作者: ねねにゃん

先日こんな夢を見たので思わず…

ここは死後の世界といえばいいでしょうか、

皆様が死んで行きつくバーです。


初めまして、こんばんわ。

私はここのマスターです。


このバーは死んだ方々が行き着く所ですが、

私にはその方々の様々な輝き、色が見えます。


今宵はどんなお客様がお見えになるのでしょうか。


チリーン


マスター(おや、お客様がお越しになられたようです。)


マスター「いらっしゃいませ。」

お客様「ここはどんなお店なの?」

おっと、このお客様はまだ小さいですね。そして白色が見えます。

マスター「ここは大人がお酒を飲むお店です。」

お客様「じゃぁ僕はここに来ちゃだめかな?」

マスター「大丈夫ですよ。ジュースでよろしいでしょうか?」

お客様「うん!ありがとう!あ、でもお金持ってないよ?」

マスター「お金はいりませんよ。お客様はどうしてここに?」

お客様「僕、ユウキっていうの!あのね、僕病気だったんだ。」

マスター「ユウキさんですね。病気だったんですね。」

ユウキ「うん、小さい頃から病気でずっと病院に居たんだ。

ママとパパが来るたびに泣いてたよ。」

マスター「そうですか…優しいお父様とお母様だったんですね。」

ユウキ「うん!優しかった!だからもう泣かないでって言いたいんだ!

だって僕今とっても元気だから!」

ぴょんぴょんと椅子の上で跳ねる。

マスター「椅子の上では跳ねたら危ないですよ。はい、ジュースをどうぞ。」

ユウキ「はーい。ありがとう!」(ごくごく)

マスター(この子はずっと病気と闘ってたんですね。まだ小さいのに。)

ユウキ「美味しかったー!ありがとう!ねぇねぇ、お願いがあるんだ。」

マスター「なんでしょうか?」

ユウキ「あのね、ママとパパにもう泣かないで!ありがとう!

僕は幸せだったよ!ってママとパパに伝えることできるかな?」

マスター「はい、出来ますよ。」

ユウキ「ありがとう!またいつか来るね!ばいばい!」


ユウキはマスターにお礼と挨拶をすると

すーーーーーーーっと消えていった。

マスター(心優しい子だったから白色だったんですね。

きっとユウキくんの想いはご両親に届いてますよ。)


チリーン


お客様「なんだーここはー。」

マスター「いらっしゃいませ。」

マスター(おっと、この方は灰色と黒色が混じったような色ですね。)

お客様「あ?ここはバーなのか?」

マスター「はい。何をお飲みになられますでしょうか。」

お客様「金ねぇけど?」

マスター「お代はいりませんので大丈夫ですよ。」

お客様「じゃぁウィスキー。」

マスター「はい。少々お待ちくださいませ。」

お客様「タバコ吸っていいか?」

マスター「申し訳ございません。当店は禁煙でございます。」

お客様「ああ?俺は客だぞ?」

マスター「申し訳ございません。決まりですので。」

お客様「そんなん知らねぇよ。」

っと言いながらタバコを出し吸い始めようとした所

マスターはパチンっと指を鳴らす。

すると黒いマスクをつけスーツを着た2人組が現れ

男の両脇の下に手を入れ羽交い絞めをした。

男「ぐっ。離せ。」

マスター「お客様がお帰りです。お連れ下さい。」

男「離せよー。まだウィスキー飲んでねぇーーー」と叫びながら

暗闇へ消えて行った。


マスター「こほん。失礼しました。

あのお客様はきっと生前、悪行を働いていたかもしれませんね。」


このように私はお客様の魂の輝き、色が見えます。

他にも黄色、青色、赤色など見える時がございますよ。


今回は白、灰と黒混じりの色のお客様でしたね。


それでは閉店のお時間となります。

またのお越しをお待ちしております。


人の死後はどうなのかふと考える時があります。

特に自分の死後を。

だから夢を見たかもしれません。

全て無に還るという話も聞いたことがあります。

私は5年ほど前に我が子のように可愛がっていた猫が病気で死んでしまい、

いつかは死後の世界で再会したいと願っています。

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