45話 rehabili
投稿遅くなりすいません。一ヵ月ぶりの投稿よろしくお願いします。
始界教聖書 第四章(勇者の後の世界)
『93.八厄災〜行動不能地獄1〜
その蛇は、地下迷宮の六層のボスだった。初めて、私達が遭遇した時、それはただの大蛇だと思い力任せに攻撃をした。しかし、それが間違いだったということに気がついたのである。…』
「では、まずアメリアさん。お願いしてもいっすか。」
「分かりました。フォルメス。では、アルメス。私にパンチを!」
「分かったぜ!『肺炎拳』!」と言い、気合を入れてアメリア先生を目がけ、走りながら拳で攻撃する。だが、火はおろか全く力が入る感じがなかった。そのせいか聞こえたのは、ただコツンという虚しい音だった。しかし、おれは、早く元通りになりたい。だから、悪い評価だと分かっていても、聞かずにはいられないのだ。
「アメリア先生。どうっすか?」
「全然ダメです。まず、目線が私を向いていない。まずは、目線を敵に定める所から始めましょう。威力を気にする前に。」
確かに、どうしておれはそんな初歩的なことを忘れていたんだ。でも、確かにそうだ。とにかく次はそれを意識してみよう!威力には、こだわらず!
「いきます!アメリア先生!」
「いつでもどうぞ!」
とアメリア先生に焦点を合わせて攻撃する。
「流石一度言うだけで、その通りできるとは、流石です。では、貴方のスタミナを高めるそしてスピードに慣れる意味も込めて一気にレベルをあげます。私を攻撃するのです。」
と言うと、急に移動速度が上がる。キッツ。と思ったが、フォルメスが、
「お姉ちゃん。頑張れ!お姉ちゃんならできる!」
おいおい。おれは"アル"なんだがっと突っ込みそうになったが、応援されることは悪いことじゃない。それになんだろうかこの高揚する感覚。
「見てろ!フォル!必ず決めてやる。」
「うん。僕に見せつけて。お姉ちゃん!」
と言い、アメリアを狙い始める。アメリアはかなり速い。だが、おれは腐っても一度は倒している。必ず、追いつけるはずだ。そう思いながら、虎視眈々と狙っていると、隙があることに気がついた。だから、俺はその隙が起こる数秒前を狙い攻めにかかる。
「いくぞ!アメリア!」
と言い、走り抜け、そこへ拳を当てにいく。すると、アメリアが不敵な笑みを浮かべる。何か来ると思い、一度警戒はしたが、特に技が発動しそうにないので、おれは何も考えずに、予想した箇所に攻撃する。しかし、次の瞬間、アメリアの姿が一瞬でなくなったと思った瞬間、背後に気配を感じる。振り返り、拳をぶつけようとした瞬間、その拳を縄の様なもので縛られてしまった。
「ふふふ。流石ですね。アルメスさんは。」と彼女が言うとフォルメスが遅れて、
「お姉ちゃんは凄い。凄い!」と言い出した。おれは、正直疑問だった。なんで、アメリアが褒め出したのだろうか。というのも、確実に今のは、おれの敗北だった。
「なぜ?おれを褒めたんだ?」
「えぇ。私が何も言わない状況で、すぐに私が背後にいる事を感知して、拳を向けてきた所です。あやうく私は、貴方に攻撃を受けそうになりました。」
「そうか。そんなことでか。ありがとな。アメリア先生。」
「先生はもう良いです。それから私も貴方の事をアルメスと呼んでも良いでしょうか?」
「あぁ。もちろんだ。アメリア!そしておれは、アルでも構わないゼ!」
「そうですか。では、アル。次からは、さらに一段階上げて、私は姿を変えながら避けつつ、縄で攻撃していきます。だから、アルは、私の攻撃を見切りつつ避け、私を攻撃してください。」
「要するに、おれは、アメリアの攻撃を避けつつ攻撃すりゃいいんだろ。」
「その通りでございます。アル。」
「分かったゼ!アメリア!よろしく頼む!」
「分かりました。」
と言い、縄による攻撃が始まった。俺は、必死でその攻撃を避ける。しかし、避け続けて気がついたことだ。おそらく、アメリアは俺に気を遣って一定の速度で縄を振っているのだと気がついた。すると、そこから、劇的に避けるのが楽になった。だから、俺は避けながらチャンスを狙いに行く!そして、ここなら確実に当たるな!という事を見切り、突撃する。
「肺炎拳!」
と発すると、微弱だが、拳に熱を感じる。すると、さっきと同じように姿を変化させて後ろにいくのが見える。おれは、その前に攻撃を当てるため、『もっと速く!もっと速く!動け!』と暗示をかけながらに拳を動かす。
すると、その暗示に共鳴するように熱が帯び出して、拳が加速した。そのおかげでなんとか、変形し移動するアメリアに追いつき拳が当たったのだ。俺は、拳に熱が帯び始めたこと。そしてアメリアに拳が当たったことへの喜びから、
「よっしゃー!」とこれ以上にないくらいの大きさで発した。
「おめでとうございます!アル。流石です。こんなに早くここまでの域に達するとは。」
「うん。流石お姉ちゃん!熱反応を感じるよ!」
「あんがとよ。アメリア。それにフォルも!」
「いいえ。貴方の頑張りの成果です。」
「うん。お姉ちゃんは本当に凄いよ!でも、まだ熱反応をなんとか出せるようになったまでだ。だから、より威力、精度を上げる必要がある。そこで、絆姉さん。ここからはよろしくお願いします。」
「うむ。任せておくのだ。今度は拳に力を込める訓練じゃ!でも、その前に我も一つ。我も伝えたいことがある。」
と急に神妙な顔つきで話を始めた。一体何を話すんだ?と気構えていると、
「我もソナタのことをアルと呼ばせるのじゃ!」
神妙な顔つきからのこの発言に驚いたが、おれは胸を張って、
「ああ。もちろんだとも!絆先生!」
「うむうむ!許可もとれたようじゃし。我も気が晴れたぞよ。訓練を始める前に…もう一つお願いがあるのじゃ。」
「何すか。絆先生。」
「その『先生』というのを止めるのじゃ。なんだか、恥ずかしいぞよ。」
「いいのか?絆先生。」
「良いのじゃ。絆の方がソナタも気楽であろう?」
「そうだな。じゃ、御言葉に甘えて、絆よろしく頼む!」
「うむ。それでは、訓練を始めようぞ。アル。」
「あぁ。だけど、その前にフォル。威力、精度を上げるって言ってたけど、具体的に何すんだ?」とおれが言うと、フォルが、
「絆姉さんはIPを動かし調整するのが、自在にできる。ここから、コツを伝授して貰って、確実に肺炎拳をできるようにし、次いでに威力、精度を上げるのが目的だよ。お姉ちゃん。」
「そうか。フォル!教えてくれてあんがとよ!じゃあ絆。よろしく頼む。」
「うむ。よく見ておれ。こんな感じに力を込めて、ドワァッと力を放出するんじゃ。」
その言葉に合わせて、緑色の光が中心へと集まり、その集まった光が右手へと移動したのだった。おれはその様子を見て、ハートにビビっとくるものがあった。だが、もう一度動かし方を見たかったので、絆さんに頼もうとした所。タイミングよく、アメリアが
「いやその説明では分かりにくいですよ。絆さん。どこに力を込めるのですか?」
「うむ。確かにそうじゃな。まずは、腹じゃ!」と絆さんが言うと、始めのモーションの時に見た緑色の光が中心部へと集まる。おれもそれを意識して腹部に力を込める。すると、身体が震え始め、熱が溜まっていくのを感じる。
「来てる。中心に熱が来る。力が漲る。」
「流石お姉ちゃん。もうコツを掴んじゃうなんて。」
「おうよ。このまま、力を解放っすか」
と意気込んだ瞬間、フォルメスが、
「ちょっと。待って!お姉ちゃん。なんか『respond』がおかしい。いつもよりスローというか。」
「フォルメス。私も確認します。」
と言い、何かトラブルが発生したようだった。すると、絆さんが
「うむ。ならば、きちんと正確に計測できぬやもしれぬ。我らも一時エネルギー放出訓練は、中止にしようぞ。」
おれは、一刻も早く、エネルギー放出をしたかったが、フォルとアメリアが血色を変えて、作業を始めたので、やるようにもやれなさそうだったので、おれは、訓練を続けるということをやめて、
「絆さん。パンチの練習付き合ってくれるか?」
「うむ。もちろん良いぞ!」
「あんがとな。絆。」とおれが言った瞬間、恐ろしい音と共に
「麻痺状態を確認。緊急事態が確認されました。」
と聞こえた。おれはその音に内心ビビってしまったが、絆さんを見ると、なんと彼女は全く動揺していなかった。だから、おれは今自分にできることをと考え、練習を始めた。
すると、目の前にトップが現れ、フォル達と何やら難しい話をしだした。おれいや多分絆さんもその内容は、ちんぷんかんぷんだったので、練習をしていると、フォル達の話している方から面白そうなものが現れた。おれはこんな面白そうなモンという興味という名の感情に珍しく取り憑かれ、おれはフォルが作業中だというのに近づき、
「なんだこれ?おもしろそうじゃん!」
「これはね。お姉ちゃん。トップの能力が可能にしてるんだよ。…」
と説明をし始めてくるた。おれはその説明に改めてトップの凄さを認識していると、ガーンと言う爆音が響き渡り、ゴーという音が聞こえ始めた。何だ?と感じた次の瞬間、急に流暢に話していたフォルが、
「くっ苦しい。苦しい」と苦しみ始めた。おれは何が今起きているのか認識できなかった。だが、フォルが苦しみ始めたという事実だけは把握した。そうなれば、おれが姉貴としてやる事はただ一つ。フォルを落ち着かせるということのみだ。だから、フォルの口元を押さえ、
「落ち着け。フォル!紫のを形成しろ!」
すると、フォルメスが紫色の膜を構築し、
「ありがとう。お姉ちゃん。もう大丈夫。」と返答した。だからおれは軽めに、
「良いってことよ。」
と言った次の瞬間、とんでもない数の男集団が開いた穴から突入してきたのだ。おれは何がなんだか分からないでいると、アメリアが、
「あれが、今回の敵です!」と言い、敵と思われる男集団に縄を向け、飛び込み、おれと訓練で戦った時、いやその3倍くらい激しくアメリアが縄を振り始めた。おれは、そのしなやなかな身のこなしにふつふつと俺の魂が紅く染められていく。すると、絆も口元の布を外して、武器の様なものに変え振り上げながら、
「我もいくぞ!…」
と言った。振り上げたその行動を目にして、おれは武者震いが止まらなくなる。もう自分の闘いたいという気持ちを抑えることができない。
「あー。闘いたい。闘いたいたくてしょうがない。」
と叫び、敵がいる方へと走り出していった。二人は危険だと思いおれが走り出すの止めようとしてくる。確かに技の感覚は未だ完全に思い出せていなく、勝負にならないくらい弱いということは分かっている。だが、百戦錬磨のオレに返り咲くには、必ず通らなければいけない道であるだろう。それにこの機会を逃せば、これほど戦いたいと燃えることはないかもしれない。おれは、二人の静止を振り払い敵に向かってどんどんと進んでいくのだった。
ご視聴ありがとうございました。少しずつかもしれませんが、必ず続けていくので、応援よろしくお願いします。




