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9/21

★10 謝罪

よろしくお願いします。

日間9位になりました。ありがとうございます。


シチューを食べ終わって後片付けをしていたら、また玄関の呼び鈴がなった。

イヤな予感しかしない!


樹愛羅を制して、玄関ののぞき窓から覗いてみた。


スーツ姿のおじさんと殺気立ったおばさん、後ろにはふてくされた龍聖がいた。

チェーンは着けたまま、扉を少し開いた。


「大庭君、大丈夫かい。龍聖が・・・」

「ここでは話しません。

先生の立ち会いの下か、弁護士とか、警官とかが一緒でないと。

では、失礼します。」


また、バタンとなるべく大きな音が立つように扉を閉めた。

「・・・なんて失礼なの!」

おばさんが吐き捨てていた。


翌朝、皐月が久しぶりに迎えにきてくれた。

愛梨沙と付き合いだしてからはなかったから。

「おはよう、ゴンちゃん!どう、もう痛くな~い?」


嬉しそうにポニーテールがピコピコ動いた!ワンちゃんのしっぽか!可愛いな!

「ありがとう、昨日よりずいぶんマシだよ。」


可愛い女の子を左右にはべらせ、楽しくおしゃべりしながら歩いた。

樹愛羅もちゃんと会話に加わり、楽しそうに笑っている!


教室に入ると樹愛羅はちょっとビビりながらも大きな声で挨拶していた。

頑張っているね。

他のクラスメイトたちも樹愛羅に笑顔でおはようと応えていた。大成功だ!


「おい、ゴン、ちょっと。」

このクラス最強の不良娘、若槻りんなから呼び出しを受けた。


「・・・お前が大浦を変えたのか?」

いつも遅刻寸前に来るので、あのシーンは見ていなかったらしい。


「まあ、そうだね。もう不潔ではないし、ちゃんと挨拶もしている。

出来たら仲良くしてあげてよ。」

「無理だね!さんざんイジメたんだ。出来るわけないっしょ。」


「じゃあ、ずっと無視してくれないか?」

「・・・それでいいのか?」

「ああ、誰だって同じクラスに話したことのないヤツがいるだろ?」


「じゃあ挨拶くらいはしてやるよ。

それより、お前、龍聖を晒したからぶん殴られたんだろ?」

「目から火花が出たよ。殴られるのに慣れてないからさ。」


「寝取られて、殴られたら赤字だけどな!でも、カッコいいじゃん!」

りんなは俺の肩をバンバン叩いて教室に戻って行った。


俺も教室に戻ると愛梨沙が立ち塞がった。

「ゴンちゃん、ゴメンなさい!」

頭を下げた愛梨沙を机と同じ扱いして自分の席に向かった。


4時間目が始まる前に、担任から呼び出しを受けた。まだ来てないアイツか?


生徒指導室に行くと、担任の木越、龍聖、その母親がいた。


母親は入ってきた俺を凄い目つきで睨んだが、

腫れてアザだらけの顔を見ると息を飲んで、下手に出てきた。

「あの、大丈夫ですか?」


「えっと今から録画させてもらいますね?」

軽く振ってスマホを見せつけた。


「龍聖がすいませんでした。」

母親は丁重に謝ってきたが、龍聖はふてくされたままだ。

コイツは何しに来たんだろう?


「えっと、コイツからどういう風に聞いています?」

「その~挑発されて、殴ってしまったと・・・」


俺の落ち着き具合に、母親が不安を覚えたようで、龍聖をチラチラ見るが、

龍聖はそっぽを向いてしまった。


担任の木越は最初からそっぽ向いている。コイツもいつかイワしてやりたい!

「動画があるので、まずは見てください。」


親友であった龍聖が証拠もなしに樹愛羅と浮気をしていると難癖をつけてきて、

龍聖と愛梨沙の浮気動画を晒されるとキレて、俺をぶん殴りまくった。

俺は一切手出ししていない。


動画を一通り見せると母親は益々青ざめて、平身低頭した。


「あの、本当に申し訳ありません。どうか許してください。」

「イヤですよ。彼女を寝取られて、こんなに殴られて。

そもそも龍聖は謝る気がないし、許せるワケないでしょ?」


「・・・すいません。」

「お前が嵌めたくせに!いい性格しているよな!」

母親はシュンとしているのに、龍聖はまだ意気軒昂であるらしく、嫌みな声を出した。


「俺は人の彼女に手出しできないヘタレだからな!」

怒って龍聖が立ち上がろうとしたが、母親が必死に制止した。


「龍聖、謝りなさい!」

母親が龍聖を促したが、またそっぽ向いてしまった。


「・・・龍聖はホント、何しに来たんですかね?

刑事告訴しているんで、もうすぐ警察から連絡行くと思いますよ。じゃあ。」

この言葉を訊くと、たちまち龍聖は青ざめ、ブルブルと震えだした。ふん、根性無しめ!


「ちゃんと謝らせます!許してください!」

母親が必死に頭を下げていた。


「うん、もういいですよ。・・・警察の取り調べ、楽しみにしとけよ?」

明るく言って立ち去ろうとした。


「ごめんなさい!殴ってごめんなさい!」

青ざめた龍聖が立ち上がって、ビシッと謝ってきた!


「さっきまでの強気はどこいったんだ?ようやく謝るってことは口だけってことだよな?

こんな目に遭わされて、許すわけないだろ?」

にこやかに生徒指導室を出て行った。


読んでくれてありがとうございます。


面白ければ評価をお願いします。


また明日投稿します。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 俺がやられた時は校長、担任、学年主任が同席してたなぁ
[一言] これは酷いな 当事者どもみんなひでえ 龍聖終わったな
[一言] これ、担任は一体何の為に同席してるんだろ… 学年主任やら教頭やら校長にも話届くだろうにw
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