★17 ガールズトーク
よろしくお願いします。
この4人部屋には、アッシと木幡皐月、五十嵐春奈、大浦樹愛羅がいる。
同じ班で親友の美姫とエイルにはまた今度、泊まりに行こうって謝ったんだ。
だって、この機会に、この3人とガールズトークがしたかったから!
正直、TDLより断然、こっちが楽しみ!
皐月はゴンと幼なじみ。真っ白いテニスウェアが超似合っている美少女!
ゴンが愛梨沙と付き合っているときは、ゴンに近づくことが出来ないけど、
離れることも出来ないみたいで、もういじらしくてキュンキュンしたわ!
ゴンと愛梨沙が終わると、ゴンに猛烈にアタックしているけど、ゴンは柳に風ってかんじ!
それを見て焦って、時々誤作動するのが樹愛羅。
で、皐月に熱い視線を送っているのが、ゴンと皐月の幼なじみの丹内翔真。
いやいやいや、キュン死にしそう!
イインチョはメガネが似合う上品な女子。
龍聖のカノジョだったけど、あんなことがあったのにあんまり堪えてないみたい。
それはずばり、ゴンのことが気になっているから?怪しいんだよね!
そこんところ、今日は追求したいな!
樹愛羅は4月まではうんちと同じ扱いだったけど、ゴンが助けてあげた。
制服を小綺麗にして、髪を切って、フェイスケアをしたら、こんなに化けるなんてビックリだわ!
ゴン、もしかして、知ってたのか?なんて恐ろしい子!
アッシたちから散々イジメられていたのに、全く気にしてない感じ。
ゴンのために、がんばって笑顔をつくって、がんばってテンションあげているけど、
裏はない感じ。ええ子やないか~オッサンになってしまうわ!
だから、みんなから妹みたいに可愛がられていて、
ゲス不倫が学校中に広まって墜落した愛梨沙の代わりの天女とこっそり呼ばれているみたい。
つまり、この部屋に、現天女が4人集まっているワケ。
3人とも可愛いわぁ。もう、ゴンの代わりに襲いかかりたいくらい。
でも、そんなことすれば、アッシも愛梨沙のように・・・ダメダメダメ!
「おやすみ~」
笑顔で挨拶して、消灯してからが本番よ!
「なあ、龍聖と愛梨沙のことどう思っている?
アッシがどう思っているかは丸わかりだよね?」
「ゴンちゃんを傷つけました!絶対に許しません!」
勢いこんで樹愛羅が答えた。真っ直ぐだね~
「・・・もう、仲良くなんてできないよね。
愛梨沙はゴンちゃんに、龍聖はイインチョに別れを言ってればね・・・」
皐月はバランスを取ろうとしたのかな?
愛梨沙とも、龍聖とも仲よかったしね。ゴンがぶっちぎりに好きだろうけど!
「・・・去年の秋に龍聖から告白されて付き合い始めたんだ。
カッコ良くて、クラスの中心にいて明るくて、サッカーも上手だったからね。
でも、付き合いだしたら、アラが見えてきちゃったの。
自分だけが偉くて、他人をずっとバカにしているのが気になってきたの。
よく見たら、ゴンちゃんや周りがその毒を中和していたのね。
・・・デートのたびにスキンシップが激しくなってきたんだけど、私の気持ちは醒めてきて。
体を求められたけど、拒否したのが原因なのかな?
ゴンちゃんに悪いことしちゃったなって思うよ。」
イインチョの声がどんどん小さくなっていった。
「・・・イインチョは悪くないでしょ。お試しで付き合うことだってあるし。
どこまで許すかなんてそれぞれ違うんだから!」
「そうだよ!」
アッシの言葉を、皐月が力強く頷いてくれた。
「そもそも皐月の言ったとおり、先に別れてたらこんなことにならなかったんだから!」
「・・・ありがと。」
イインチョの声が少し明るくなった。
失敗だ!めっちゃ暗くなってしまった!話を変えないと!
「じゃあ、樹愛羅。ゴンは夜、どんな感じ?」
「「ぶふぅ~」」
皐月とイインチョね。純情だけど、妄想たくましいのな。
「10時前にゴンちゃんはお風呂からあがると、2階の自分の部屋に入って出てこないよ。」
樹愛羅は生真面目に答えてくれた。
「ふ~ん、樹愛羅はどうしてるのさ?」
「私は10時からお風呂に入って、1階の客間で眠ります。」
「じゃあさ、じゃあさ、ゴンのお風呂、覗いたことある?」
「ダダダメです、そんなのダメ!」
「ゴンがパンツ一丁で、家の中をうろうろしたりは?」
「ななななないです!」
「ドアを開けたら、ゴンが裸でポージング、とかは?」
「なななななななないに決まってます!」
部屋中が悶々とした雰囲気になっちゃった!
「なんだ、一緒に暮らしていても、面白イベントないんだな・・・」
冗談はこれくらいで、本題に入ろうっと!
「なあ、樹愛羅。樹愛羅はゴンのこと、どう思ってる?」
「あ、あの~・・・ゴンちゃんは私を救ってくれた恩人です。
もう、どうやって恩返ししようかってずっと考えています。」
樹愛羅はホント、真面目だね・・・
「布団の中に裸で潜り込んで抱きしめちゃいなよ!」
「「「!!!」」」
3人が息を飲んだのが分かった。にしし。
「ゴ、ゴンちゃんはヘタ、紳士だから無理よね、あはははは。」
皐月が動揺しながら乾ききった笑い声をあげると、
樹愛羅とイインチョも同じように笑った。
「え~、じゃあアッシが試してもいいかな?絶対にケダモノに変えちゃうケド!」
「「「ダメ!」」」
「にしし、イインチョもダメなんだ!」
「あぅぅ、気のせいじゃないかしら?」
イインチョが小さな声で誤魔化そうとしてきた。無理に決まってるじゃん!
やっぱりね!うん、イインチョ、可愛い!
「あ、あのりんなはゴンちゃんのこと・・・」
皐月が動揺しながらもアッシの真意を知りたいみたい。
「今、一番のお気に入りだよ。
だってアッシにも勉強を全力で教えてくれるし、スポーツ万能だし、賢いし!
付き合ってくれって言っちゃおうかな?」
バリバリバリっと雷が落ちた感じ?3人が固まってしまった!
「・・・ゴンちゃん、彼女は高校になったらって言ってたよ。」
皐月が過呼吸になってる!皐月も可愛いすぎる!
「そうなんだ!じゃあ、3月までの期間限定彼女にしてもらおうっと!」
「「「ダメ~」」」
「ゴメン、ゴメン、冗談だから、冗談!」
3人の呼吸が荒すぎ!ちょっとやり過ぎちゃったみたい!
「ホントにゴメン。このことは絶対にないし・・・」
「絶対、ゴンちゃんを襲っちゃダメですよ!」
あっ、この話をバラされるより、ゴンの貞操が大事って!
樹愛羅、可愛いすぎる!
あぁ、ホントにゴンになりたい・・・
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