★15 中間テスト
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次の日の昼休み、今日も皐月と樹愛羅、翔真と楽しく給食を食べていたら、
笑顔のイインチョが近づいて来た。
「ゴンちゃん、いつもどおり中間テストの勉強会しようよ!」
2年の時は、中間テスト、期末テストの前に、愛梨沙、龍聖とイインチョの4人でしていたのだ。
そのお陰で、愛梨沙と龍聖はかなり成績をアップさせていた。
元町高校の合格ラインには届いていなかったけど・・・
「「私も!」」
「俺も!」
「私も!」
「俺、俺、俺!」
「アッシも!」
・・・やっぱり先週のカラオケメンバー、全員、来やがった!なんか熱気が凄い!
相変わらずボッチの愛梨沙がこっちをうらやましそうに見ていて、
ボッチ確定の龍聖がこっちを睨み付けていた。
「落ち着け、みんな!
えっと、イインチョ、やるの?イインチョには必要ないんじゃ・・・」
「やるわよ。ゴンちゃんの問題予想が知りたいもの。」
龍聖を煽るためか、イインチョはいつもよりぐいっと近づいて来た!
「やっぱりそんなのがあったのか!俺にも見せてくれよ!」
翔真が食い付いてくると、他のヤツらもザワついた。
「うるさい!早い者勝ちで3人限定だ。
えっと、確か、イインチョ、樹愛羅、皐月だったよな。」
「なに、可愛い女の子ばっかりにしてるんだ!」
江山幸太郎が怒りの声を上げた。
勉強会に参加出来ないことより、ハーレム状態に怒っている!違うだろ!
「お、お前、親友の俺を蹴るっていうのか!」
翔真まで怒りだした!江山はどうでもいいが、翔真はダメだ!
「あ~、わかった、ゴメン。俺併せて8人だ。残りは考えるから。
とりあえず翔真、秋延、江山、若槻までな。
えっと、若槻って勉強するんだ?」
「失礼だな、ゴン!アッシだって高校は行くし!入試受けるし!」
「おおぉ、ゴメン。じゃあ、木曜の放課後、英語と数学で2時間くらいな。
俺の家でやるけど、飲み物とお菓子を持って来てくれ。」
国語、数学、英語、理科、社会で合計15の問題を予想した。
それを渡すと、イインチョが舌なめずりしていた。
賢いチーム3人の先生はイインチョ、あんぽんたんチームの先生は俺で勉強会が始まった。
ちなみにあんぽんたんチームは、若槻りんな、江山幸太郎、秋延弥生だ。
特に若槻りんなは中学3年の数学は無理っぽかったので、
1年の数学から教えたが、りんなが肩を寄せて
「これはどうするんだ?」「これでいいのか?」
っていちいち尋ねてきた。
なんか、他の男女の視線も痛かったし疲れたよ。
休憩中に、女の子5人を眺めていた江山が声を掛けてきた。
「なあ、ゴン。お前、誰を彼女にするんだ?」
「ぐはっ!な、な、なんで、そんなことを・・・」
なんかみんなの視線が痛い!
「お前、選び放題じゃねーか!
天女全部イイ感じだし、新天女も触れなば落ちんって感じじゃねーか!
さっさと1人に絞れよ!
そうすりゃ俺に・・・」
「お前には回んね~から!」
江山が最後小さく呟いた言葉に、若槻りんなが鋭く突っ込んだ!
「回してくれよ~」
江山の嘆きにみんなが笑って、この話題は終わった。ふうっ。
中間試験が終わった。
今回はカラオケに行ったメンバー15人で勉強会をしたが、
問題予想がバッチリ当たったから成績がのきなみ上がったようで、すっごく感謝された。
ちなみに、愛梨沙と龍聖はテストを返されるたびに肩を落としていた。
せっかく、塾に通っているのにな。
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