お寿司食いたい
誤字報告ものすごく助かります。
読み直しとかしないので、出来たらすぐあげるみたいなスタンスでやっています。
本当に助かります。
家に帰ってきた春はすぐにリビングに行き、お気に入りのクッションを抱き抱えてソファに寝転がる。
お母さんの冬華はあらあら、と言いながら昼食の用意を始めようとしていた。
「春く〜ん、手を洗ってらっしゃい?ダメよ、そのままでいたら」
「はーい」
手を洗ってくることを促されて洗面台に向かう。
手と顔を軽く洗い、またソファに寝転がる。お母さんが昼食を作ろうとしているのがわかると春は少しわがままを言いたくなった。
「ねぇ、お寿司食べたい〜」
「あら、春くんお寿司食べたいの?お母さん今からご飯作ろうと思っていたのだけれどお寿司がいい?」
「うん、今日はお寿司が食べたい!」
「わかったわ!じゃあお寿司屋さんに電話して届けてもらうわね!」
なんとも簡単にわがままが通ってしまう。
前世なら必ず「食いたいならお前が買いに行け」と凄まれながら言われていたことを思い出す。本当にこの世界は都合がいい。クッションで顔を隠してほくそ笑みながら寝転ぶ。すると、玄関から音が聞こえ
「ただいま帰った!と言っても誰もいないだろうが.....ん!だれかいるのか!」
と騒がしさMAXで姉の夏希が帰ってくる。
リビングの扉が開き、夏希と春の目が合った。
見つめ合うこと数秒
「はーるぅぅぅぅぅ!!会いたかったぞ!!ただいまだ!!」
「おかえり夏希お姉ちゃん」
「うむ、ただいまだ。それよりも学校はどうしたのだ春?」
「そうよ、春くん、お母さんも詳しく聞きたいわ」
「げっ!!母よ、いたのか...」
「げっ!!っなによあんた!母親に挨拶しなさい!お寿司頼んであるけどあなたにはあげないわ」
「ただいま帰りましたお母様、私めにもお寿司をくださいませ!!!」
「たく、現金なコなんだがら。2人分しか頼んでないから自分の分追加で頼みなさい」
「わかったのだ母よ!」
と言い、携帯でお寿司さんであろうとこに電話をかける。
「それで春くんはどうして気を失ったの?何でもなくて良かったわ本当に」
「ええと...言い難いんだけど...運動が出来なかったの。今日体育でバスケットボールだったんだけどね、ボールは重く感じるし、フォームを少しおかしくてゴールに全然入らなかったの、ていうか届かない方が多かった...」
「それは...うーん、春くんじゃあ厳しいわね...」
「...それでクラスメイトの女の子に原因を付かれてショックを受けたのが思いのほか大きくて...それで気を失ったみたい...」
自分で言うのもなんだがこんなことで気を失うとかめちゃくちゃ恥ずかしい。自分の顔が赤くなってるのがわかる。というか説明させて欲しくなかった...
「そうだったのね...それでなんて言われたの?」
「身長が低いことと、筋肉がないことだって...」
「まぁ、そうよね、身長については少しばかりほかの男の子と比べる低いかもだけど筋肉は標準だと思うわよ。それにそもそも男の子なんて運動しないのよ?体育にスポーツ大会とか男子なんてでないしね。だからいいのよ?無理してやらなくても」
ぐ、この優しさが痛い...今までできていたことが出来なくなるのは相当辛い...だが号に入っては郷に従えなんて言葉ある。俺は運動を諦めた方がいいのだろうか...否である!!筋肉はつけたらこの天使ボディ&スマイルが消えてしまうのであまりつけないが体力だけは少しはつけていたい。どうせ体力も壊滅的なのだろうから。体力はあれば必ず役に立つ。その時のために少しずつつけていこう!!そうとなれば明日から走り込みをだな...いや、明後日からでいいかな〜
なんて考えていると後ろから夏希お姉ちゃんに抱きつかれてなでなでされている。悪くないので何も言わないがお母さんは話の邪魔になるからあっちにいけと言っている。
「とりあえず今日は帰ってきたけど月曜日は行くから安心してね2人とも」
軽く笑いながら2人に言う。
「春!行かなくてもいいんだぞ!!私と一緒にいよう!」
「春くんが行きたいって言ってるんだから止めないのばか」
そんなやり取りがとても心地よい。
2人が言い合っているがそれを止めてお寿司が来るのをただただ待っていた。




