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男女比が狂った世界で  作者: ノワール
16/21

衝撃の事実(笑)

ペラ、ペラ、ペラ、ペラっと春は得点が入る度めくるはめくる。めくりまくる。

さすがは女子主体の世界、運動能力が前世界の男並みだ。みんな陸上やってますよと言っても信じられるようなスタイルだ。ここで一通り試合が終わり休憩タイムだ。さすがにめくるだけは辛いので軽く身体を動かしたいのかソワソワし始める春。


(こんなの見せられたら身体動かしたくなるだろ。俺は天才なんだ、バスケくらいこの身体でもできるだろう。前世なんて黄〇涼太並のコピー能力だったしな)


ソワソワしている春に周りの女子はどうしたのだろう?と疑問に思っていると、委員長こと伊織が話をかける。


「一条くん、ソワソワしてどうしたの?」


「ん?伊織かぁ、お疲れ様。ちょっと少しだけ身体を動かしたくなっちゃって」


「あら、そうなのね。でも厳しいんじゃないかしら?」


「え〜、でも〜動かしたいなぁ」


身長155センチを活かして若干の上目遣いでわがままを言う。


「うぅ...ちょっと先生に話を聞いてくるわ」


「うん!ありがとう〜!」


(容易い、容易すぎる!)


伊織が先生のところに話をしに行くともう1人が話をかけに来る。もちろん知らない女の子だ。


「一条くん、黙ってやっちゃえばいいよ!いちいち許可とる必要なんてないよ!やりたいことをやろ?」


知らない女の子はそれはそれは悪魔の囁きを繰り出した。確かにそうだ。なぜ俺はいちいち許可を取っているのだろう!やりたいことをやればいいじゃないか!ありがとう名前の知らない子!


「そうだね!誰かわからないけどありがとう!やっちゃうよ!」


「私の名前はね、倉持 茜っていうの!一条くんこれからよろしくね!」


「茜ね、了解〜これからよろしく!」


軽いウィンクをして茜から離れてボールを触りに行く、そこに放置された茜は...


「話しかけてよかった...あんなの天使すぎない...」


と自分の世界に入り浸っていたとかないとか。


ーーーーーーーーー


(やっぱりボールの大きさは女子7号くらいなんだなぁ。てことは6号はないのかな.....あっ、あれ6号じゃん!一応持ってと)


7号のボールを右手に、6号のボールを左手に抱え、フリースローラインにまで足を運ぶ春。

休憩中に1人で動いてるのでそれはまぁみんなの注目の的になるのだが、春はそれどころではない。早く身体を動かしたいことに集中している。


(はっはっは!脳は完璧超人だったんだ。運動も余裕だろう!)


7号のボールを両手に持ちワンハンドシュートの構えに入り綺麗なシュートフォームでボールを投げる...投げる...投げる...外れる、というかリングに届かない!!!!泣ける!!!!!!


なんでだ...なぜ入らない...俺は今まで見て、少し動けば出来ていた...少し動く...!!そうか動いてないからか、良し。


気持ちを新たにシュート練習を数回繰り返しやる。

だが、1度たりともボールがリングに届くことは無かった。

周りの子達はそんな春を見てめちゃくちゃ可愛いと話し合いになり、盛り上がっているが春には一切聞こえない。なぜなら、それどころじゃないからだ。


6号を試したらリングに届いたが入らない。そう何回やっても入らない。なぜ入らないのかまったく分からないでいた。


(なんで入らない!!なんで入らないんだ!!俺はいつでも完璧に決まっていた!あの背の高さと筋肉、そして頭脳を活かしてスポーツでも何もかも無敗だった!!なんでだ!)


一人で春が悩みながら「ぐぬぬ」と唸っていると一人の女の子が微笑みながらこちらにやってきた。


「一条くん、どうしたの?そんなに唸って」


「唸ってなんかない!」


「いいや、唸っているよ?涙目にもなってどうしたの?」


(この女!俺を小馬鹿にしていやがる!!あれかS属性の女か!!好きな子にいじめたくなるぅ〜とか訳分からん性癖の持ち主か!?)


「絶対に教えてあげない!」


「あらぁ〜、可愛いこと言うんだね一条くん

どうせシュートが決まらないとかで悩んでるんでしょ?」


笑いながら名も分からない存在Xは小馬鹿にしながら春を見る。存在Xの心の内は幸せそのものだったのだがS属性の女の心内などわざわざ書くことでもないので書かない。


「く、そうだよ!!決まらないんだよ!!どうしてなんだぁ!」


キャラ崩壊しているがそれだけ春としては理解不能で混乱中だった。今まで出来ていたことが全く出来なくなる。春からすればとても最悪な出来事だ。

1+1=2の簡単な算数の様に、運動勉強何事にも置いて今までそれレベルのように出来ていたのだ。いきなり出来なくなるなんて相当辛いものがあるだろう。すると存在XS属性女が一言


「そんなの身長と筋肉がないからじゃない」


ピシャアッ!と雷に打たれた感覚になる春。というかフリーズしてしまっていた。


「ちょっと、美希、男の子に言いすぎよ!!見てよ一条くん固まってるよ!!」


「だって全然上手くいってないのに何回もやってる可愛い姿見たらいじりたくなるわよ」


「そ、それは分かるけど」


そんなことを言われているが春には届いてない。フリーズしたままだった。

すると委員長こと伊織がこちらによってきた。


「ちょっとあなた達!一条くんに何やらせてんのよ!!...ちょっ、え!?一条くん!大丈夫!?」


「委員長〜、美希がフリーズさせちゃいましたー」


「美希さん、あなた一条くんに何を言ったの!!」


「えー、身長と筋肉の話をしたら固まったよ?」


そのまま衝撃の事実(笑)を突きつけられた春はそのまま気を失い保健室に運ばれたのは言うまでもなかった。そのあとの体育の授業は静かなものだったとか

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