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男女比が狂った世界で  作者: ノワール
12/21

白鷹学園2


「はーい、皆席に着いてください〜」


廊下に男の子を待たせているのでいつもより大きい声で皆に言う。このクラスには男の子が一人もいないのでこれから言うあることでうるさくなっても多少は大目に見てあげたいと思っていた。


皆が席につき、私に注目が集まる。


「今日からこのクラスに転校生が来ます。ここにいる人の大多数が分かっているかもしれませんが男の子です。」


「やっぱりホントだったのね...」


「やったー!!!男の子!!!」


「ひ、瞳ちゃん!!イケメンなの!?どうなの!?」


「このクラスに男の子...入学してこのクラスに来た時絶望したが...神はいた!!」


「はいはい、皆静かにね?あまりうるさいとこれから嫌われるわよ?それと...めちゃくちゃ可愛いイケメンの男の子ですよ!」


「「「「「おぉ〜〜!!!!!」」」」」


「じゃあ呼びますね。入ってきていいわよぉ〜!」


ーーーー


合図があり、春は教室の扉を開ける。真顔でスタスタと黒板の中央まで進む。

皆の前に立ちめちゃくちゃ注目されているのがわかる。


(めちゃくちゃ見られてる...)


「じ、じゃあ一条くん軽く自己紹介をしてもらってもいい?」


こくりと首を縦に振る。


「初めまして、一条春って言います。これからよろしくお願いします」


短い挨拶で終える。

俺が呼んだ漫画や小説は長々自己紹介しているが実際はこんなものだろう。初めて会う人達にペラペラ喋るなどコミュ力に力を全振りしないととてもじゃないが無理だ。


「あ、えっと、それだけ?」


「ダメでしたか?」

と返答しすこし不安そうな顔をして先生と席に着いてる同級生たちの顔を見た。同級生は石像のように固まっている様子だったが、春の言うことを聞いて一同全員首を横に振っていたので大丈夫なのだろう。そもそも男女比がおかしいこの世界で長々男をしゃべらせるなど下手したら問題なのではないだろうか?と思うが男が貴重だからこそ無意識で長く喋ってもらおうとしていたのかもしれない。


(それぐらいは許したいがさすがに初対面では嫌だ...)


「一条くんが良かったらなのだけど質問してもいいかしら?

も、もちろん簡単なものだけで構わないわ!!」


それを聞いた春は少し嫌そうな顔をしたがこれも転校生の宿命かと思い質問を許そうと思う。


「2、3個くらいなら...」


「ほ、本当に!!皆良かったわね!!3個も答えてくれるって!挙手制で私が指名するわ、こんなチャンス中々ないのだから考えて質問しなさいね?」


(えっ...3個答えるの確定してる...)


すこし溜息をしてみんなの方に顔を向ける。


「では質問したい人挙手!!」


先生がそういうと物の見事に全員手を上げる。

それはどこかの軍隊を彷彿させる様な合わさり具合だった。


「ん〜、じゃあ美咲さん、どうぞ」


「え!私!やったー!じゃあみんな気になってると思うけど彼女はいますか!!?」


周りの人達がおおお!!!それを待ってました!と言わんばかりに声を上げた。

春に関してはその質問はテンプレすぎて笑いそうになるが抑えた。


「いないよ」

と答える


「「「「「おぉぉぉ!!!」」」」」


先程と同じような声を上げる。そもそもこの世界で男が簡単に女の子に心を許せるとは思えない。付き合っている、結婚している人達は近しい者達としていることが多いと調べた結果わかった。

まさか近親婚もできるとは思わなかったが...


「じゃあ、次の質問したい方〜」


これまたいっせいに手が上がる。流石に今質問した人は自重してか挙げずにいる。


「よし、優香さんどうぞ!」


「わ、私ですか!!嬉しいです!じゃあ...なんでこの時期に編入してきたのですか?」


(おおぅ...質問の落差がすごい...なんて言えばいいのか、う〜ん...)


そう思いながら先生の顔を見るがどうしたの?と言わんばかりの顔をしている。くそ!こいつなにも聞いてないのか!!......ふむ、落ち着こう。

少し自分を落ち着かせ答える


「入院しててね...それでちょっと色々あって...」


どうだ?


「そ、そうだったんですか...ごめんなさい...言いづらいこと言ってしまい...」


さすがの男女比、気になるだろうがこの先は聞いてはならないという空気が溢れてる。先生の顔もしまったという表情だ。


「じ、じゃあ気を取り直して最後の質問したい方!」


「はいはい!先生、私私!!」


「みんな手を挙げてるのにこんなアピール強いならあなたに最後の質問任せようかな、どうぞ真希さん」


「やったー!じゃあ、私の質問は〜〜ズバリ!一条くんの好きなタイプ!!」


周りからまたおぉ〜と声が溢れる。正直この手の質問は来るのがわかってたので予想外の質問よりはこういうのはありがたい。


「う〜ん、静かな人かな」


そう言った瞬間教室内が一気に静まりかえる。

まさにシーンという感じだ。


「質問はこれぐらいでいいですよね?先生?俺の席はどこですか?」


「え、えぇ、そうね。一条君の席は1番後ろの窓側の席よ。あそこが1番色々とこちらも一条君もやりやすいと思ってあそこにしたの」


「ありがとうございます。俺としてもあの席はありがたい。では座りますね。」


席に着席し今日のホームルームが終わる1時間目〜3時間目の授業を終えると昼休みその後4時間目〜6時間目で一日が終わるらしい。

今日は数学、国語、体育、理科、社会、LHR らしい。教科書なども揃っているので不足はない。クラスでも何とかやれそうかなと思えた。新たな学園生活が春を迎えてくれた。

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