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男女比が狂った世界で  作者: ノワール
11/21

白鷹学園


合格が分かってから2日が経ち、明日が入学の時だ。学園長もこんなに早く入ってくれるとは思っていなくて慌ただしくなっているらしい。

そんな大袈裟なって思ったが学園の男の人数は数人しかおらずセキュリティやら待遇やら今一度練り直したらしているらしい。なんか少し申し訳ない。


今俺は制服に着替えているところだ。

お母さん達が着て!!ってうるさいから仕方なく着替えようと思った。制服の色は一般的な黒寄りの紺のブレザーにグレーのパンツ、白のワイシャツだ。


「おぉ、155cmくらいだから少しは大きく作ってあると思っていたけどピッタリサイズだ」


大抵こういう制服は身長が伸びることを予測して大きく作られていると思っていたがジャストサイズだった。

着替えが終わり、みんながいるリビングに向かう。


「着替え終わったよ」


「あっ、春くんやっとき...た」


「お兄ちゃん〜遅い...よ...」


「春、何をしていたのだ!!なっ!?」


3人が固まっていた。10秒は経っただろうかさすがに居心地が悪くなりそうなので声をかける


「どうしたの?みんな?」


「...あ!春くん!なんでもないよ!?ただね可愛いすぎて天使かと思っちゃった!」


「お兄ちゃん、学園行かなくていいよ...」


「ふむ、家にずっと居たらどうだ?春」


「やだよ、この年で何もしてないの辛いよ」


「う、うん、そうだよねお兄ちゃん」


「冗談だ春」


「あなた達ねぇ...気持ちはわかるけども...」


(分かるんだ...)


「ねぇ、お母さん、なんでこの制服ジャストサイズなの?」


「いつも可愛い春くんが見たいからよ!小さくなったら言ってね!新しいの買うから!」


(なるほど...まぁ、常にサイズにあったものが着れるとか最高だしほっとくか)


「お母さんいつもお兄ちゃんに甘々だね」


「母はいつも春には甘い。小さい頃からそうだったろ秋香」


「あなた達も男の子を持てば私の気持ちが大いに分かるわよ」


「母親ではないが姉弟でも日々甘やかしたくなる。それほどに春は完璧だからな」


「うん!お兄ちゃんは最高だよ!」


みんなが俺を絶賛する。さすがに面と向かってそんなこと言われると恥ずかしさが表に出てしまう。


「あ、あの、みんなそういうことは俺がいないところで言って欲しい...かなぁ...ハハハ...」


「あら春くん真っ赤になっちゃって可愛い!」


「お兄ちゃん!学校でそんな顔しないでね!襲われるよ!!」


「秋香の言う通りだ。外の女共は獣だ。狼よりも怖いからな」


「そんなことないでしょ...」


「「「そんなことある!!!」」」


「あ、はい!気をつけます...」


「分かればいいのよ春くん!」


みんなに制服姿を見せてそれぞれに感想を貰ったあと、部屋に戻り着替える。部屋着になり夕食を食べ、風呂に入りと今日という一日を終わらせる。

ベッドに入り目を閉じると直ぐに意識を手放した。


カーテンの隙間から日差しが差し込む。パチッと目が覚めた。目覚ましがなくても起きれる体質なので朝からガンガンうるさい機械に起こされることなどない。あれで起こされている人達は朝からストレスが溜まっていそうだ。


そんなことを考えながら朝の用意を済ましていく。1階に降りるとみんなが既に居た。朝食を食べる直前っぽい。


「春、おはよう」


「あ!お兄ちゃんおはよう!」


「春くんおはよう、眠くない?」


「みんなおはよう。大丈夫眠くないよ」


「どう?学園1人で大丈夫?学園までは車で乗せていくけどそのあとは1人よ?本当に大丈夫?」


「大丈夫だよお母さん」


「そう?何かあったら連絡頂戴ね!すぐに向かうから!」


「うん、その時はよろしくね。」


用意されていた朝食を食べ、家を出る。夏希お姉ちゃんと秋香は学園から離れた場所に学校があるため一緒には行かない。

お母さんの車に乗りこみ学園に向かった。


「春くん、学園に着いたらまずは職員室に行ってね?あとは教師に任せなさい」


「うん、わかった」


適当に話をしていると学園に着いた。家から近場なのが大変ありがたい。

これから新しい生活のスタートだ。うまくいくかは分からないが背負いすぎて気楽にやって行けたらと思う。

校門前に横付けをする白のセダン車。

周りの学生は当たり前だがその車に注目する。


「じゃあ春くん気をつけてね!頑張ってらっしゃい!」


「うん!行ってきます!終わったら連絡入れるね!」


お母さんと会話を終え車が走り出した。

それを見送り校舎に向かって歩き出す。

...何やら先程からザワザワ声が聞こえてくる。


「え!?!?男!?なんで!?しかもうちの制服...」


「というかあんたよく見て見なさいよ!!あの顔...天使か?天使なのか!?」


「可愛すぎじゃないですか...」


「150cm台であの可愛さ...私たちの理想があの子なのか...」


と、このように聞こえてきた。居心地悪さMAXなので早歩きで職員室に向かう。数十秒後職員室の前にたどり着く。

3回ノックし扉を開ける。

名前を名乗り、担任の先生を見つけ出した。


「おはようございます、一条 春です。今日からよろしくお願いします」


「めっちゃ美人......」


「え?」


「いや!なんでもないの!えぇよろしくね?!私は阿部 瞳、あなたの担任よ」


「瞳先生、学園長が呼んでます。一条くん一緒に来てくださいって」


「あ、分かりました!一条くん、行きましょ?」


「はい」


職員室の奥にある学園長の部屋に行く。

一際豪華な扉が前に現れた。

さすがは名門で金持ち学校とわかる作りだ。


「学園長、来ましたよ」


「あぁ、入ってきてくれ」


「失礼します」


「おおぉ!一条くん!よく来てくれた!!まさかこんなに早くうちに入ってくれるとは思ってなくて数日大変だったよ!」


「あ、ご、ごめんなさい」


「いやいやいや!謝らないでくれ!!私たち学園のみなが嬉しくて張り切ってしまったのが原因だ!まさかあの薔薇高をやめてここに来てくれるとは思わなかった!!」


「は、はい...」


「学園長、圧が強すぎです...一条くんのお母様にバレたらこわいですよ...」


「た、確かに...すまない一条くん、あまり気にしないでくれ。私も少しテンションが上がってしまっていてね」


「はい、分かりました。」


お母さんの仕事がなんなのかまた謎が増えてしまった。名門の学園長が震え上がっていた。

学園長との話をある程度終え、部屋を出る。

いよいよ教室に案内されるらしいがやっぱりこういうのは好きくない。結構緊張している。


(はぁ、なんかやだなぁ)


「一条くん、じゃあここで待っててね」


「はい、分かりました」


担任の先生がそう言って教室に入っていった。

何やらザワザワしているがそんな期待されても困る。

おっ、入って来いって声が聞こえてきた。

俺の新しい学園生活が始まるのだ

少しずつ見てくれる人が増えてます。

更新日が空いたりしてますが少しずつあげていこうと思います。

これからもよろしくお願いします。

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