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レシアの朝。

忙しさとスランプでちょっと筆が止まってました。

新年度も始まるのでそろそろ気持ち切り替えて頑張ります。

 AM:5:00

 レシアは目を覚ました。船での生活も3日目だと言うのにいつもの癖で早起きしてしまった、なんならいつもより、少し早いくらいだ。毎日朝から遊んでいる割には前日の疲労はほとんどないのは、ベッドの質が良いからか、本日もまた豪華客船を満喫するべく支度をしようとした時、その違和感に気づく。


「リゼル?」


 自身と共に船に乗った赤い髪の青年が居なかった。普段の彼ならばこの時間はまだ寝ているはずだが、隣のベッドに姿はない。


「ご飯でも食べに行ったのかな?」


 少し不思議に感じながらも、レシアは隣人の不在に焦りも心配も見せることなく、自身の身支度を優先する。


 AM:5:30

 身支度を終えてレシアが部屋を出ようとした時、リゼルが戻ってきた。よく見るとマントを羽織っており、右手には分厚い4冊の本が抱えられている。


「あ、リゼル」

「ん、レシア、おはよう&ただいま」

「おはよう......&おかえり?」


 謎の言い回しにつられて、同じように挨拶を返すレシア。その様子にリゼルは頬を緩ませニヤける。後ろ手で扉を閉めながら、リゼルはそのまま自分諸共彼女を部屋の奥へと押し返して朝の準備を終えたレシアに問う。


「どこか行くの?」

「うーん、特に?」

「この時間だとまだどのお店も開いてないよ。バーも閉まってるし」

「そう......リゼルはどこ行ってたの?」

「寝れなかったから適当にぶらついてただけ」


 そう言いながら青年は羽織っていたマントと抱えていた本を置き、流れるようにベッドに倒れ込んだ。


「じゃあ俺は寝るから」

「あ、うん。おやすみ」

「おやすみ」


 余程疲れていたのか、言い切ると彼の意識は夢の中へ消えていった。あっさりとした会話に少し呆気を取られつつ、レシアはリゼルの寝顔を眺めるようにしてベッドに腰掛ける。青年の言葉を信じるならば、今部屋を出る意味はあまりない。というか、外出の理由がなくなってしまった状態だ。


(なにしよう......)


 もう一度寝直す程の眠気もなく、かと言って特別やる事も、やりたい事もない。完全に暇を持て余す事になってしまったレシアは、部屋内を見渡した後、目に止まったリゼルが持ってきた本を読む事にした。


(......わかんない。絵もないし、難しい言葉ばっかり。リゼルは、これを読んでて楽しいのかな?)


 興味本位で開いたその本はとても彼女に理解出来る内容ではなかった。しかし、少女はその本を閉じることなく、ただ漠然と文字を追い続ける。それ程までに彼女は暇だったのだ......。


-------------------------


(お腹空いた......)


 AM:9:30

 空腹感を覚えたレシアは、それまで眺めていた本を閉じて立ち上がる。時計を確認すれば時刻は飲食店が開店していてもおかしくない時間帯だった。


(そろそろ、いいかな?)


 財布を持ち、扉を開けて部屋の外を見渡す。時間帯に比べて廊下は妙に静かだったが、気にすることなくレシアは部屋を出ては、まだ行けてない飲食店を目指して歩き出す。

 少し進んだ所で、レシアは何やら人集りが出来ているのを見つける。胃袋は確かに空腹を訴えているが、彼女の興味はそちら移っていた。


(なんだろう......人が、集まってる? 何かやってるのかな?)


 好奇心に動かされた少女は、人集りを掻き分けながら奥へと進み、注目の原因を目にする。


(誰か、倒れてる?)


 レシアの視界に映ったのは、眠ったように倒れる1人の男性と、その周りに悲しそうに或いは困惑したように倒れた男性を見つめる数人の男女が居た。


(あの人、どこかで見たような? 周りの人も? 何があったんだろう......?)


 目で見た光景だけで全てを察せるほどレシアは賢くはない。だが、誰かが呟いたその言葉で、レシアは状況を理解した。


「あの人、殺されたらしいよ」

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