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旅する彼女に一目惚れしたので俺も一緒に旅します。  作者: 論です
冒険者パーティーを組もう!
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冒険者パーティー。

 全旅人が悩み通る、旅での金銭問題。リゼル達は旅人らしくその問題に直面していた。それを解決すべくリゼルが提案したのは冒険者パーティーを組むという事だった。

 この世界での冒険者とは、国や協会やギルドや市民から依頼(クエスト)を受けて、報酬を貰うファンタジーな職業である。冒険者パーティーとは、その冒険者が2人以上でクエストを受けるチームのことである。細かい役職とかは今は省こう。

 リゼルは旅における金銭問題解決のためにレシアと共にパーティを組むことを提案した。


「レシアは全面肯定の即答だけど、一応メリットとかは話しとくね」

「うん」

「あと、これからは即答しないで相手の提示した意見のメリットやデメリットをちゃんと聞こうね? 俺は勝手に話すからいいけど俺以外は特に」

「誰にでも良いって言う訳じゃないよ」

「それは、それで嬉しいんだけど、それでもだよ」

「そう......わかった」


 納得したのかどうなのか、表情の変化が乏しいレシアがどう思っているかイマイチ分かりにくい。そう思いつつ、彼女の相槌を受け取ってリゼルは話を始めた。


「まあ、メリットと言ってもシンプルに探すのもやるのも、バイトほど時間をかけず金を稼げることだね。どの国でも依頼を受けられるから、時間を自由に使えるのも大きい」


 バイトよりも優れる点としてリゼルがあげたのは、時間の優位性という至ってそのままの事である。というか安全性を除けば冒険者がわざわざバイトをする理由がないくらいには依頼の方が優位性がある。リゼルは自ら口にはしないが、そのデメリットも自分が居れば大概どうにでもなると思っていた。


「あとは冒険者免許を持っているか、なんだけど、まあなくても作れるし......」

「あるよ」

「あるんかーい」


 サラッと手帳と共に冒険者免許を見せるレシアに、リゼルは思わずツッコミを入れる。

 冒険者免許とは、冒険者として活動するために必要な身分証である。取得自体は10歳から可能でこれといった試験もない。資格取得後は冒険者手帳という依頼以外での()()()()()()()()()の討伐を記録し報酬を受け取ることが出来る手帳と共に渡される。

 この免許さえ取得していれば誰でも冒険者活動ができ、逆に取得していない者は冒険者活動はできない。正確には野良の猟師などとして扱われる。また、冒険者の活動を本職としない者でも冒険者免許を取る事はあるが、その利点性についてはまた別の機会で話そう。


「レシアはいつ免許取ったんだ? 俺は10歳の誕生日に取らせて貰ったけど」

「私も10歳になった時に、旅を続けるなら持っておいた方が良いと言われたから」

「なるほどね」


 リゼルとレシアは免許取得の経緯を歩みながら共有し合う。お互い同じ歳で免許を取得しているから気にしていないが、10歳で免許を取るのはあまりない事だ。一般的にはリゼルが居たような冒険者学校の授業内や必要に応じて取得が基本であり、冒険者家系でも15歳からというのは普通である。理由はシンプルで10歳というまだ幼い時期に冒険者をやらせるのは危険だからという至極当然な事。つまり、理由はどうあれ彼らは普通ではないのだ。


「まあ、免許はあるって事で問題ないし、次の国着いたら"俺とレシアで"パーティーを組もう!」

「うん、わかった」

「......はぁ」


 強調して言うも、気にされることなく受け入れられ、リゼルは深いため息を吐いた。

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