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第2章夜

しばらくすると夜になった。

白起は蝋燭の火を消して言った。

「寝るぞ」


しかし、当然のことながら寝台は一つしかない。

しょうがない。

私はとらわれの身だ。

贅沢は言えない。


「私は床で寝れば良いんですか?」


すると白起は平然と言った。

「大切なお前を床で寝かせるわけが無いだろう。こっちに来い」

そして白起は寝台の布団をめくると私を招いた。


私は驚いて言った。

「もしかして一緒に寝るんですか?」


すると白起は笑みを浮かべて言った。

「寝台が一つしかないのだから仕方が居ないだろう。何だ?恥ずかしいのか?」


私は正直言ってすごく恥ずかしかった。

だけど、白起を意識している事が知られるのが何だか悔しくて、冷静を装っていった。

「いいえ。ただ家政婦という立場でありながらこんなに立派な寝台で寝させていただけることに驚いただけです」


白起は言った。

「そうか。まあそういう事にしておこう」


そして私は白起と同じ寝台に横になった。

体は接していないものの、何だか白起の体温が感じられる気がして凄く緊張した。

私はきっと今夜は眠れないだろうと思った。


するとそんな私に気付いたのか白起が優しく言った。

「そんなに気を張るな。お前の世界には及ばないかもしれないが、今までお前が寝泊りしていた物に比べたら格段に上質な寝台だ。存分に休め。今までは一人で気を這っていたかも知れないが今は俺が守ってやる。安心して眠ると良い」


それを聞いて私は白起を睨み付けた。

「私を無理やり連れ去ったあなたを信用しろなんて無理です。」


白起は笑って言った。

「それもそうだな」


白起に対する拒絶は私の精一杯の強がりだった。

でも体は正直だ。

私は白起の存在に安心してしまったのだろう。

しばらくして私は、この世界に来てから経験した事がないような強烈な睡魔に襲われ、そして眠りに落ちたのだった。


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