表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

22/60

第4章奇襲

戦場でありながら、持ち前の精神力の強さで熟睡していた魏冄は、兵達の叫び声に起こされた。


魏冄はすぐに寝台から立ち上がり、兵達の元に行き言った。

「何が有った?」


兵達は驚いて言った。

「白起将軍が精鋭を率いて、匈奴の部隊に奇襲をかけました。」


魏冄は驚いた。

「なんだと?あの馬鹿。何を考えている。死ぬ気か」


魏冄は珍しく冷静さを欠き、白起の無謀な行動に怒り狂った。

その様子は恐ろしく、周りの人間は皆、声をかけることが出来なかった。


しかし、少し暴れると、落ち着いたのか言った。

「しょうがない。白起は見捨てる。全軍撤退だ。」


魏冄はそう言い、部隊に撤退の準備をさせた。

そして、高台から白起と匈奴の戦を見た。


「何だ。これは。白起が押しているじゃないか?」


魏冄は信じられなかった。

いくら奇襲が成功したとはいえ、部隊の数を考えると、これ程の優勢はありえない。

魏冄は思わず、笑ってしまった。


「馬鹿げてる。理屈じゃない。あいつは天才だ。」


そして魏冄は大急ぎで、部隊に戻ると言った。

「撤退はやめだ。全軍突撃。白起を助けるぞ。」


この作戦は見事に的中、秦軍は匈奴を撃破し、魏冄は自らの初陣を素晴らしい勝利で飾ったのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ