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第11章私は彼と彼の親友に会いに行こうと思う。

私達は秦国に戻ると、すぐに魏冄の元へ向かった。

魏冄は私達が思っていたよりずっと明るかった。


「いやー。どうも好き勝手やりすぎたみたいだよ。あの范雎ってやつは自分の存在感が不足している事に悩む王に上手くつけいったらしい。」


白起は頭を抱えていった。

「随分気楽だな」


すると魏冄は真面目な顔で言った。

「そうでも無いよ。正直あれ程無茶苦茶とは思わなかった。あんな奴だと知っていたら俺は反乱を起こしてでも、あいつを宰相にはしなかったさ。」


そこには魏冄の無念さが現れていた。


しかし、すぐに魏冄は笑顔に戻り言った。

「まあ過ぎた事は仕方が無いさ。あいつの言うとおり俺は私腹をこやしてるからね。金ならいくらでもある。お前にも分けてあげるから、それで遊んで暮らすと良い」


白起はその言葉を聞き暗い表情を見せた。

恐らく白起は魏冄と共に王に直接会いに行き、進軍を認めさせようと思っていたのだろう。

しかし、魏冄の様子は范雎に対する王の信頼が厚く、決定が覆らない事を示していた。


だから私は努めて明るく振舞った。


「本当ですか。じゃあ、贅沢が出来るほどの大金を下さい。」


すると魏冄も明るく答えた。

「嫌だよ。俺の金だぞ」

「白起を利用して稼いだお金でしょ。という事は私のものです」


私はそう言うと白起の腕に抱きついて言った。

「これからはずっと一緒にいられるわね。2人で沢山楽しい事を見つけていきましょう。」


白起は私の顔を見ると観念したのか言った。


「そうだな」

「いつの間にそんなに仲良くなったのさ。妬けるなー。」


魏冄が私達をはやし立て私達は笑い合った。

その声はどこか虚しく屋敷中に届いたのだった。


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