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回る回る、鳶が回る

作者: オザミツ



ちょっと少し外をぶらつく

師走の仕事納めが早く終わって

天気が良いからまだ帰らない


帰省する人

出かける人

道には疎らに車が走る


この辺りは海が近い国道沿い

新しい高架も建設中だから

道路が上下に重なって居る


高速道路の出入口

取り付け道路へ続く道

上の道は

まだまだこの先も繋がらない道

下の道はいつも混んで居る


両脇には住宅アパート民家がある

昔から住んで居る人達には

景観が損なわれて居て可哀想


動物も同じように住んで居ただろう

田んぼがちらほらと

昔の用水路はまだ健在だ


少し離れた倉庫街

人気もなく猫がうろつく

その近くには餅で有名な川が流れてる


河口には風力発電の風車が一つ

西を向いて回って居る

風の無い時には穏やかに

今日はそれ程吹いてない


その近く上空を鳶がクルクル回る

四羽も同じ動きで回る回る

遊んで居るわけじゃない

特に餌も探して居ない


人間には見えない知らない

彼らの飛ぶ為に大切な

上昇気流を探して回る


暫く顔上げ眺めて居ると


気流に上手く乗れる鳶

気流を探して右往左往する鳶

何度も乗るが上昇出来ない鳶

もうかなり高くに飛んでる鳶


人も鳶も同じだなと思う

周りの人たちを思い出す


過去に出会って別れた人たちも

これから出会う未知の人たちも想像する

あの頃言い争ったアイツまで

とても沢山思い浮かぶ


鳶と同じような人たちで

自分はどれに当てはまる?

いつの自分だったのか??

今の自分かもしれないと


少しずつで良いから上昇したい

晩年良き人生だったと言いたいから


この先はきっと

この鳶たちの事を思い出す

忘れることはないだろう


頑張れよ鳶!

もっともっと回るんだ!!

そしてどの鳶よりも

高く高く上昇気流を探し宛て

決して降下する事無いように


人の自分も頑張るから




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