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氷の挑戦者  作者: もちもち
3/3

ep2

街中を堂々と進むと目立つので、裏路地から魔術師協会に向かう。

裏路地には暴力と酒の匂いしかしない。


クズどもが獲物を狙う捕食者の目をしてこちらを見ている。


「俺を害せばお前もただでは置かない。」

俺が暗に伝えると奴らは俺に興味を失う。

いつものやり取りだ。


そのうちに魔術師の権威を表す鷲のマークが見えてきた。魔術師協会だ。


ロビーから入って端に進む。

「買取で」

いつもの受付のジジイに手を出す。

ジジイは実験生物を見るような目で俺を見る。

「刺すぞ」

ジジイは俺の手首に注射を刺し、採血する。

すると、魂の一部が抜けるような脱力感を感じた。


ジジイが抜いた血を観察し、いくらかの銅貨を置いた。

「5枚だ」

「どうも」

受け取った銅貨をぼろぼろのポケットに入れて協会を出た。


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