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参戦

転機と満州の2本を合わせて、参戦として投稿しました。

   転機


 日本の白地に赤の旗と、スターズ&ストライプスを見間違うだろうか。

 スターズの部分を確認できなければ、白と赤だが。

 1943年3月、現実になってしまった。


 アメリカ船籍のフィラデルフィア発ストックホルム行き貨物船が雷撃を受け沈んだ。一応中立国であるアメリカ船籍船が、中立国への航海中に沈められたのだ。アメリカ政府はドイツ政府に猛烈な抗議をするも「やっていない」の一点張りで、逆に英米日の陰謀であるとさえも返してきた。

 ちなみに、今回のドイツは無制限潜水艦戦を宣言していない。

 ただ自作自演は身に覚えのある三ヶ国である。しかし、沈めるなら廃船寸前の老朽艦でしかも乗組員は訳ありを乗せるだろう。沈められた船はまだ船齢5年の新しい船だ。

 まあ、そんなことは無視してアメリカ政府は市民感情を背景に対枢軸開戦を発表。


 アメリカ合衆国は枢軸国に宣戦布告をした。1943年6月のことである。


 対象国はナチス・ドイツ、ソ連、イタリア、他だった。日本は入っていない。

 ナチス・ドイツだけでは無いのかという声には「独ソ同盟には自動参戦条項があって、先に宣戦布告された場合は同盟国は参戦するという条項があり、勝手に敵に成るのだ」と説明。

 イタリアとソ連が悲鳴を上げたのは言うまでも無い。ドイツのバカヤロー、先に宣戦布告しろよ。と。

 アメリカ政府はおおっぴらにイギリス支援を強化。兵力を差し向ける。ついでに日本にも支援を正式に始めた。今までは、イギリス支援のこぼれであった。

 2年前までとは、えらい違いである。



 1943年9月。アフリカで、アメリカ軍とイギリス軍、ついでに自由フランスがくっついて上陸作戦を行った。日本海軍も参加した。大和以下の艦隊で有る。

 妨害できるような戦力は、ビシー政府軍にもドイツアフリカ軍団にも無くドイツ海軍にも無かった。勿論イタリア軍にも無い。

 地中海に入ったアメリカ海軍機動部隊は猛威を振るった。なにしろ機数が日本海軍機動部隊の倍以上だ。損耗しても後方にいる護衛空母から補充される。継戦能力は凄まじい。

 参加空母は、レキシントン・サラトガ・ワスプ・ヨークタウン・ホーネット・エンタープライズ・エセックス・イントレピッド。航路警戒兼航空機補充用護衛空母が10隻、ジブラルタルの辺りを遊弋している。

 日本の機動部隊が敵戦力を削ったのなら、アメリカは粉砕した。沿岸基地に対する艦砲射撃では大和の威力が恐れられた。四航戦の瑞鳳と翔鳳は、出番が無い。艦載機は日本艦隊の上空をうろうろしていただけだ。イギリス空母部隊は、そこそこ働いた。

 モロッコに上陸し、アルジェリアにも上陸した。若干の抵抗があったものの、概ね現地統治者と停戦で合意した。

 アメリカ軍とイギリス軍は、地中海を日本海軍の協力も有り突っ切ってアレクサンドリアに入港した。遂にイギリス派遣艦隊が揃った。地中海はもう連合国の海と言って良かった。

 これで、チュニジアとリビアで抵抗線を敷くドイツアフリカ軍団を挟撃できる態勢となった。


 ドイツアフリカ軍団は補給線を断たれ立ち枯れるだけだったが、モントゴメリーとアイゼンハワーは待つ気が無く、降伏を迫った。しかし拒否された。

 イタリア軍とドイツアフリカ軍団は奮闘したが、多勢に無勢で制空権も無く補給も無いとあってはどうしようも無く、1943年12月降伏をした。

 陸上戦闘の主力戦車は能力や数から行ってもアメリカ陸軍のM4だった。しかし、二式中戦車は、注目を浴びた。その異常に長い主砲もさることながら、整備方法だった。行動を共にすれば嫌でも整備方法を見られる。

 だって、エンジンとミッションをセットで抜いて入れ替えるんだぞ。と。これが後の戦車開発に大きな影響を及ぼすのだった。




  満州


 地中海で日本海軍が活躍している頃、満州では一大事だった。

 雪解けを待ってのソ連の侵攻である。

 と言っても独ソ国境(ポーランドから黒海)に、お互い結構な戦力を張り付けてあるらしく(お互いに信用していない同盟国とは?)満州にやって来たのは、20個師団程度だった。そう、20個師団程度だ。ソ連から見れば程度だが、以前から配備されている極東軍管区と合わせれば30個師団近い。日本から見れば大軍である。

 

 日本との講和後、再び内戦状態になっている中国でも恐れられた。ソ連による共産党支援が強まるかも知れなかった。


 日本国内では、戦時体制への移行が急がれていた。しかし、一度動員を解除してしまうと、スムーズに大量の動員が出来ない。

 なにしろ後方能力を減らす訳には行かない。支那事変動員のように社会的混乱をもたらす動員は出来なかった。もっとも、その行為(兵隊なんて1銭5厘)をやった連中は陸軍中枢から粗方排除されていた。



 ハルハ河は渡河されてしまった。戦力的に不利であり、警戒隊程度しか置いていなかったので損耗は少ない。

 ハルハ河を渡河してきたソ連軍は、ザバイカリスクから南下したソ連軍と共にチチハルを目指した。

 チチハルは防衛困難として放棄。日本軍は武器・物資は当然だが、在留日本人も残さずにハルピンへ後退した。残った住民は無防備都市宣言をしていたが、ソ連相手に通用しなかった。かなりの砲撃を受けたようだ。

 日本軍と共にハルピンへ避難した住民も多い。満州陸軍も戦力維持のために後退した。


 チチハルを占領しハルピンに迫るソ連軍だが、航空戦力で阻止をしている。ソ連空軍はノモンハン事件から進歩していないのか、機体こそ新しいが戦法は同じだった。練度も変わらない。上手い奴少数で後は下手だ。連携もまるで取れていない。滞空時間が短く、すぐに帰ってしまう。

 日本陸軍も負けないように頑張っている。イギリスから、進んだレーダー技術と管制技術を学び、効率よく迎撃戦闘を行っている。

 迎撃の中心になっているのは鍾馗だった。隼は、相手が格闘戦で挑んでこないと苦戦する。陸軍は、中島に隼を減らして鍾馗を増やすように命令している。開発中のキ84を早く実用化できるように、お願いしている。幸い、搭載発動機の誉が高品質航空機用ガソリンと高品質航空機用エンジンオイルと高品質点火装置を使えるようになったので快調だ。ガスケットやオイルシールなども外国製の高品質品が使え、従来に比べるとオイル漏れが少ない。


 ソ連軍は、ウラジオストクとハバロフスクからも侵入したが、ウラジオストクが伊勢・日向の艦砲射撃を受けウラジオストクからの進出は中止していた。ハバロフスクからのソ連軍は虎頭要塞に阻止されていた。41センチ榴弾砲が九〇式二十四糎列車加農が九六式十五糎加農が四五式十五糎加農が遠距離阻止をし、近場では七年式三十糎榴弾砲と四五式二十四糎榴弾砲も威力を発揮した。主目標であるシベリア鉄道と並行する道路の破壊に成功したのは当然だった。

 シベリア鉄道と道路が破壊され、ウラジオストクとナホトカが伊勢・日向の艦砲射撃を受けたので、ウラジオストク駐留ソ連陸軍は動きが取れなくなってしまったのだ。伊勢・日向の艦砲射撃は悪天候の中で行われ、航空攻撃を受けなかった。一航戦と龍驤が支援をしていた。一航戦はこの後、地中海へと向かう。

 他にも要塞は有るが、虎頭要塞はソ連軍に重要目標とされ集中的に攻撃を受けることになる。ソ連軍の戦力誘因も要塞としての目的だっただけに、虎頭要塞は真価を発揮していた。

 日本軍は虎頭要塞の後方支援地として重要な牡丹江も守りを固めた。


 ソ連の侵攻を頑強な抵抗で遅らせていた1943年8月。大量のアメリカ製兵器がやって来た。補給物資も当然のように大量に届く。日本も枢軸と戦うレンドリース法の対象になったのだった。

 2年前と180度待遇が違い戸惑う日本。

 しかし、後の支払いも怖いが、今は兵器が必要だった。

 戦車はM3中戦車とM3軽戦車にM4シャーマンだ。戦闘機や爆撃機も有る。戦闘機はP-40EとP-39C/D。爆撃機は双発のB-25Bだった。九七式重爆と一〇〇式重爆は、B-25の導入で後方任務に付くことになった。

 M3中戦車とP-39・P-40は、M4中戦車とP-51を採用したアメリカ軍ではいらない子で有り処分品として値段は運賃だけだった。

 日系を含むアメリカ軍人が、それら機材の教官役としてやって来た。多すぎる教官役は戦闘機や戦車に乗り活躍する。

 さすがに師団単位の歩兵部隊はいなかった。歩兵はいるが、戦車と行動を共にする機甲部隊の一員としてである。


 満州で行動する日本戦車は二式中戦車が主力になっているが、台数はM4が300両で二式中戦車が200両と負けていた。

 



次回更新 5月15日までにはしたいです。


 アフリカの戦いは1943年のクリスマス前に終わりました。


 エセックス級が予定通り2隻配備されています。残り2隻は来年の予定ですが、日本機動部隊の地中海ショック以降に発注された4隻は、終戦までに間に合うのかなと言うところです。

 アメリカの艦載機は、F6F・TBF・SBDです。


 エンジンとミッションをセットで抜いて入れ替えるパワーパックという考え方は当時無かったような気がします。


 中島の工場では、零戦を生産していません。需要量からして三菱と少しで間に合うからです。中島以外へ外部委託して生産しています。鍾馗の生産量が史実の倍以上まで増えています。隼は減ります。生産機数的には逆転に近いでしょうか。隼を主力戦闘機に採用した陸軍航空関係者が愕然とします。

 飛燕の大量生産は無さそうです。高空性能以外はレンドリースのP-40でだいたい間に合うから。


 P-51はD型が出たところで、アメリカ軍向けが優先され次にイギリス。日本には、どうなんでしょう。回ってこないかな。

 P-47はD型が出始めた頃です。P-38同様、お高いので生産機数は延びません。今の所。戦時予算が組まれたアメリカの出方次第です。

 いくらアメリカでもレンドリース分以上が戦争勃発と共に、いきなり大幅に生産量が増えることは無いです。無いですよね。


 アメリカ国内での日系人ですが、地位的には1940年くらいと変わらないか若干良くなった程度。日本は、一応アメリカと共に枢軸と戦う国という立場にはなりました。



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