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妖精を探して

 複数回の時間移動を重ねた2x57年の未来。

 重ねた時間移動のため、カラト、マユとメグは、ひどい頭痛がしている。


 駅前の黒いサークルから、移動を重ねたが、トワカの延長した期間は相当長いのだろう。

 エラーも起こすことなく、スムーズに来られた。


「二人とも大丈夫かい」

「飲みものありますか?」


 というマユの返事。


「頭痛がひどくなりました」


 メグの返事だ。


「カラトさんは」


 とマユがきく。


「けっこうきついね、飲みもの探してくるよ」


 駅前のロータリーを歩いていくカラト。

 ロータリーで見つけた自販機にスマートウォッチをかざして、飲みものを購入する。


 三つ分抱えて戻ってくる。


「この時期だから、冷たいのにしたよ」


 二人に紅茶を手渡す。

 早速二人は、薬を取り出して、それを飲む。

 カラトもすぐに、薬を取りだしてみる。


 そういえば、トワカが言っていた。

 未来の薬屋さんに置いてある市販薬のほうが効き目がいいらしい。

 特に時間酔いにも効くようになってる。


「未来にある薬屋さんも探してみようか」

「そうだね」


 とメグ。


「さんせーい!」


 とマユが返事する。


「少し身体休めたら、トワカを探そう」

「そうだね」


 この未来なら、トワカは夏でも冬でも厚めの上着にマントつきで、AI(えーあい)メグもVRキャラクターの姿で出歩いているから、目立つとは思うが、約束の丘で待っているよりは、探してみたほうがいい。


 三十年後の世界では、駅前がキレイに整備されていて、デジタルの掲示板が目立つようになっている。


「本当に、もう一度妖精に会えるかな」


 カラトは何気なくきくと、マユとメグ二人揃って、


「会えるよ。約束だから」


 という返事がきた。


「そうだね」


 いつもはカウンターにしまってある時計デバイスをいまはカラトが一つ腕につけている。

 もう一つは、マユがつけているものだ。


 そして、さらにトワカから預かった三つめをメグがしている。

 三人して、時間を確認する。


「あと一時間、トワカを探してみよう。集合は、またここの場所でいいかな」

「わかりました」


 マユとメグが返事する。


 三人が解散して、トワカを探して回ることになった。



 マユは、薬屋さんを探しながら、歩こうと立ちあがり、二人に手をふる。

 トワカの行きそうな場所とは、トワカも妖精を探しているはずだけど、どこだろう。

 駅のロータリーを周り、少しずつ駅から離れながら、マユは歩いていく。


 途中踏み切りを渡ったりする。

 近くにコンビニがあり、入って店内をぐるっと周り、いないためすぐにでてくる。

 途中薬屋さんをみつけて、なかに入り、時間酔いにきく市販薬をトケルンでタッチして購入する。


 外にでたあと、もう一度説明を読むと、たしかに時間酔いにも効果ありという表示があり、未来なんだなぁ、とマユは思う。


 他にスーパーや別のコンビニにより、やはりこういう場所にはいないか、と考えを改めてみる。

 カラトさんに電話をする。


「そうです。駅から離れて踏み切りこえてきました」


「いなそうです」


「はい」


「もう少しみたら、駅前まで戻ります」


 電話を切る。


 あと妖精がいそうと思えば、公園とか自然があるところだろうか。

 近くの公園を二ヶ所ほど、まわったあと、駅前に合流するため、道を戻っていく。


 もう一ヶ所だけと駅前に近い公園をみると、トワカさんを発見した。

 コンビニでなにか買っただろう、ショッピングバックを持っていた。


「トワカさん、お久しぶりです。あの、妖精はみつかりました」

「お久しぶり、少し小腹すいたから、これ食べてたよ」


 公園で、コンビニで購入しただろう簡単な栄養ゼリーとおにぎりを食べていたようだ。

 飲みものはホットのものを飲んでいた。


「いま暑くない」


 きくと、


「栄養ゼリーが冷たいから、バランスだよ」

「なるほど」

「一時間くらい歩いていたけど妖精には会わなかったよ。やはり、約束の丘にいくしかないようだ」


 隣のAIメグがきく。


「マユさんそちらは、もう人数揃ってるのかな」

「カラトさんと、メグさんはもう来てるよ」

「ねえ、AIのメグさんに、質問していい」

「どうぞ。いいですよ」


 トワカが答える。


「それじゃ、カラトさんとメグさんって、AIからみてどうみえるかな。二人仲いいよね」


 すると、AIメグが答える。


「マユさんともカラトさんは仲良しにみえます」

「メグさんとは、少し兄妹みたい」


 マユはくびをひねる。


「そうかなぁ」

「メグさんのほうがテンダーの先輩だから、どうしても、カラトさんと話しが弾んでる気がする」


 すると、


「メグさんを探している間のカラトさんは、マユさんに頼っていました。マユさんは自信が必要です」

「自信かぁ。自信ないんだよね。でもありがとう、AIメグさん、よくみてるんだね」


 黙っていた、トワカがきく。


「マユさんは、カラトさんのこと(した)っているんだね」

「未来でのことは、どう考える」


 そう、カラトさんは未来のひとだ。


「でも、それはどうとでもなるよ」

「その勢いだね。さぁ、いこう。先に約束の丘で待ってるよ」

「わかった。ありがとうトワカさん!」


 マユはトワカさんとAIメグと離れて、駅前まで戻っていく。


 駅前まできて、カラトさんとメグさんに合流する。

 薬を買ったことと、会えたことを話す。


「トワカさんに会えたよ。先に、丘にいって待ってるみたい」

「わかった。じゃそこで合流するんだね」

「頭痛は大丈夫そう」

「だいぶ薬が効いてきたよ」

「わかった。それじゃいこう」


 メグさんもいう。


「よし、いこう」

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