表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/44

この空間のなかでできること

  妖精帽子が話す。


「さぁ、今日は何をしてようか」


 このところ、妖精たちのつくる朝食は、前の日に準備をしてあるらしくすぐに用意がされる。

 そのため朝食のあと、それに、料理して食べる昼食のあとの時間が長いからと、さまざまな話題と遊びを提供してくれる。


 妖精ウサギがいう。


「昨日は、ボール遊びが盛り上がったね」


 そう、いつの間にか買ってきていた、ボールを使って妖精たちとボール遊びをしていた。


 次は縄跳びでもしようか。

 これもいつの間にか買ってきていた、縄跳びで遊ぶことになった。


 妖精帽子が話す。

 三人で縄跳びをしながら。


「縄跳びの縄とこの空間は、時間移動に似ているね」


 メグはきく。


「どういう意味」

「縄で仕切られる空間がサークルで、サークルの内側と外側に分けられる」

「内側だけがジャンプして、外側はそのままだ。内側のひとほど、体力も使うし」


 なるほど。

 なんとなくもっともだ。


「疲れたし、休憩しよう」

「今日のお昼は何がいいかな」


 ふーっと息をつきながら、答えてみる。


「オムライスとか、コロッケとかいいなぁ」


 妖精料理はなかなかにおいしい。

 特に妖精ウサギは料理上手だ。

 ときどきメグも手伝いをする。


「そうか。じゃ、お昼用の食材を買ってこよう」


 妖精帽子もいう。


「そうしよう」

「そういえば、この空間のなかで、できることはあるかなぁ」


 メグは聴いてみる。


「そうだなぁ。模様替えはできるよ。あと、適度にコンピューターゲームも持って来られるかも」

「そうなの……わかった。じゃ、ゲーム何か持ってきてよ」


 妖精ウサギが答える。


「そうしよう。でも、ゲームは下手だよ」

「いいの。三人でやりたい」

「わかった。じゃあ、買いものして、お昼のあとだね」

「じゃでかけてくるね」

「いってくるね」

「いってらっしゃい」


 メグは外に出たいという気持ちは強いが、同時に妖精と暮らすこの日々も少し貴重に思えてきた。


 もう少し大切にしてみよう。

 とりあえずは妖精たちとゲームだな。


 でも、カラトさんはどうしているだろうか。

 心配してくれているだろうが、どうにか、連絡はとれないものか。



 外にはでられない。

 電話やパソコンといった通信機器も使えるけど、連絡や通信としては役に立たない。

 通じてるけど、どこにもかからないようだ。

 ゲームでもしながら、模様替えでもしながら、妖精たちと話しながら、何か方法がないか、もしかしたら、を探してみよう。


 この空間でできること。



 何かカラトさんの役にたちそうなことは、何だろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ