過干渉時間パラドックス
わたしは、妖精たちと暮らすことになった。
基本の買い出しと部屋の管理は妖精がしてくれる。
メグとしては、ただここで暮らすだけ。
何度かここから出ようと試みたけれども、結局は時間も移動できずに、気づいたらまたこの部屋だ。
ときどき、妖精帽子と妖精ウサギは、ムズカシイ話しをする。
「ひとは時間に捕らわれているね」
「そうだね、捕らわれている」
「もっと時間とは、木の葉が落ちるように自然なものなのに」
「けれど、移動できるとなると、今度は未来の時間干渉が問題だ。このままだと、干渉が過ぎて時間パラドックスが発生するね」
「そう、それがトワカの預言だよ」
メグはきく。
「時間パラドックスにトワカの預言。もっと簡単な説明できないの?」
妖精帽子が話す。
「それは時間移動者が干渉するノイズのことだよ」
「やっぱりよくわからないよ」
「ふふっ」
妖精ウサギが笑う。
「時間はあるよ。この部屋ではね」
そして続ける。
「でも点と点がつながるよ。きっとくるよ。会えるよ」
「誰がくるの、店長」
「違うかも」
「でもトワカはいったよ。これもいつか、きっと、未来につながるよ」
「それは、妖精ノートにあるの」
「そう、トワカの発言もここにはあるよ」
メグは、またわからない。
「わからないよ」
妖精帽子が話す。
「妖精ノートは、記憶ノートとセットだよ。妖精ノートには、時間移動にまつわることがどんどん書き込まれていくよ。時間移動の管理ノートなんだ」
「それは妖精の役割でもあるよ」
妖精ウサギはいう。
「預言者トワカの話しは長くなるよ」
「わかった。じゃ、買いもののあとに聴かせてね」
今度は妖精帽子がいう。
「それじゃ、まずは買いものだ。今日のご飯は何がいい、メグ」




