表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/44

出会う運命

 妖精のひとりは帽子を被って羽がある。

 妖精のもうひとりはウサギのような格好で、腕時計をしていて、ふわりとした羽がある。


「わたし、この部屋から出たいのだけど、方法ない?」


 きくと


「コールドタイムなため、あと30年は待ってね」

「いや33年だったかな」


 いつもの返事。

 話しはいつもそれ。

 他の話しにはある程度つきあってくれるのに。


「妖精は何でもできそうだけど、何でもはできないんだね」


 嫌味をいってみるも通じるだろうか。

 いや、スルーだった。


「今日は何する?」

「何しようか?」


 今日もこの妖精二人のお世話をすることになる。


 せめて二人の話しにでてくる、預言者トワカでも来ないかしら。

 こう思うようになった。

 預言者トワカ、2x54年から33年後に世界が崩壊すると預言した、ネット預言者のひとりだ。


「買いものにでかける前に教えて」

「トワカは何者なの?」

「そうだね。トワカは正体不明なんだよ」


 妖精ウサギがいう。


「でも、本当は知ってるでしょ」


 わたしはいう。


「教えられないなぁ」


 妖精帽子がいう。


「どうして」

「大丈夫。そのうちには会えるから」

「誰によ」

「トワカに、きみたちは会う運命なんだよ」

「そうなんだ。わからないけど、わかった」

「そう。ものわかりいいね」

「いや、あきらめただけよ」

「他に今日のリクエストは」

「聴かれると迷う」


 妖精たちは、これから買いものなのだ。

 どこをどう買いものして回るのか、帰ってくると、けっこうな買いものをしてくる。

 出られないのはわたしのほう。


「じゃ、クレープでも買ってきて」

「わかった、クレープだね」

「いちごのでいいね」

「そうだね」


 どうやら、わたしの好みまでわかってきたようだ。


「よろしくね」

「それじゃ、買いものにいってくるよ」


 妖精ウサギがいう。


「じゃ、いってくるよ」


 妖精帽子がいう。

 こうして二人の妖精は部屋からでていってしまう。

 こうしてひとりの時間もできるが、わたしは部屋からはでられない。

 いや扉は開くのだけど、どこにも通じていなく、ただ部屋に戻されるのだ。

 妖精たちは、どうやって出入りするのだろう。


 今度きいてみよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ