表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

魂GPS

作者: たなか
掲載日:2021/09/11

 霊魂の存在が科学的に実証されてから更に数十年が経ったある日、とある研究所で二人の研究者である老夫婦が、魂の行方を追跡できるGPSを発明しました。彼らは来世でも添い遂げることを誓い合う程、強く互いを愛しており、その願いを叶えるためだけに研究を重ねてきました。


 二人は完成した薬品を飲み干し、専用ディスプレイに彼らの魂の位置情報が表示されているのを確認して大喜びしました。それから数年後、ほぼ同時に老衰で亡くなった後、助手は遺言に従い二人の転生先に連絡を取る手筈になっていたのですが……。


「ああ、なんてことだ。これは……あまりにも残酷だ……」


 一体どこの国のどのような家庭にどうやって生まれてくるか分からない以上、同性になったり、対立国に生まれたりする可能性は想定されていましたが、それでも二人は必ず再び共に生きることを約束していました。


 しかし、驚くべきことにGPSの光は、同じ一軒の家を指し示していたのです。身元を偽り電話で探りを入れた助手は、その家庭に男女の双子が生まれたことを確認し、それ以上は何も伝えないことを決心しました。いくら愛し合う二人とは言え、むしろ愛し合う二人だからこそ、前世のことを告げることは悲劇を招くだけだと判断したからです。


 助手は二人の墓前に手を合わせて、ひたすら謝ることしかできませんでした。



 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



 数か月後、GPSが指し示した家の屋根裏(・・・)で、両家に祝福されて二人……もとい二匹の結婚式が行われました。彼らはたくさんの子供に恵まれ、前世の約束通り仲良く幸せに暮らしましたとさ。



~( _____ C・>♥<・つ______)~

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 想定外だチュ〜! でも無問題だチュー! ~( _____ C・>♥<・つ______)~
[気になる点] 何に転生したのでしょうか? ……深く追求しない方がよさそうですね。 いずれにしても、助手は連絡をすることはできなかったわけですよね。
[一言] さいたまさんの感想にはっとさせられました。ホントだ!大丈夫なの!? しかし何に転生したんだろ。 屋根裏ならネズミが定番ですけどGだったらやだなぁ。 あとヤモリとか、ハクビシンなんてパターン…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ