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悪役令嬢の双子姫  作者: 雨月 桜姫
1/25

プロローグ

前書き という事で……

初にお目にかかります。雨月 桜姫と申します。

今作が初投稿となります。至らない点沢山あると存じますが、生暖かい目で見守っていただけたら幸いです。

ほのぼの八割。きゅんが大さじ2分の1を目指して書いていきます!

面白いと思ったら、ブクマ、高評価いただけたら励みになります。気が向いたら是非……

よろしくお願い致します。


 

「でねでね、この前2週目終わらせたんだけど、王子ルートのバッドエンドがもう素敵すぎて!! アンジェリーヌの最期の言葉とか……もう泣けるの! 正直、アンジェリーヌにとってはハッピーエンドよりも幸せだったんじゃないかな、とか思うと…もう!! それでね…………」

 

……何故だろう。熱を込めて語る友人の顔がぼやけて行く。周りの風景が霞んでいく。激しい頭痛と一緒に、浮遊感が身体を襲う。……怖い。怖い怖い怖い!



「……オ! フィオ!!」

 浮上感が最高潮に達すると同時に目を開く。さっきの不安がまだ胸の中に燻っている。口の中は乾いていて、頭は異常に重たい。

 

 よく知っている感覚だった。また、熱でも出したのだろう。こんなことには慣れっこだった私は、重たい頭を持ち上げて辺りを見渡す。


 ……おかしい。驚く程上質なふかふかのベッド、繊細なレースの天蓋、その先には、シャンデリアの淡い光に照らされる、薄ピンクと白で構成された豪華で可愛らしいお部屋。

 天蓋の外にずらりと控えるメイド達。

 

 そして私の顔を覗き込んでいるのは、蒼色のサラリと流れるストレートヘアを揺らす、少々つり上がった、紫色の瞳を持つ美人な幼女だ。

 

「フィオ!! 目を覚ましたのね! 」


 美幼女がうるうるの瞳で手を握りしめてくる……可愛い。

 

「……アンジィ」


 自然と私の口は彼女の名前を呼んでいた。

 けれど、少し待って欲しい。混沌とする記憶の中で状況整理が追いつかない。

 

「アンジィ、心配してくれたのね。ありがとう。もう少し休みたいから、また後で沢山お話して下さる?」


 当回しに1人にして欲しいと頼むと、アンジィはこくりと頷いた。

 

「フィオラレーヌ様、白湯とお薬でございます」

 

「ありがとう」


 白湯と薬を受け取って喉に通すと、心配そうに出て行くアンジィとメイド達に軽く微笑み、天蓋のカーテンを閉めてもらう。


 さて、状況整理を始めましょう。


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