表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄王女の転生召喚。〜この最高に美しき世界で〜  作者: 三月べに


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/6

02 この世界のその後。




 ーーーーーー十年前。

 妖精達の奴隷制度は、王女ソーニャと奴隷解放軍レジスタンスが、奴隷の首輪とともに崩壊させた。

 そして、何者にも自由を与えたのだ。

 人間であろうとも、妖精であろうとも、魔物であろうとも。

 自由を奪ってはいけない。

 王女ソーニャは、そう国だけではく、タシアシーアの世界中に広めた。

 同時に、王女ソーニャは、己が息絶えたことも世界中に知らせたのだ。

 最期の言葉も、届いていた。

 だから、自由を得た妖精や魔物、そして精霊達は、美しい世界にしようと心に決めたのだ。

 緑豊かな木々、色とりどりの花々。それで世界を飾り付けることで美しくしようとしたのだ。

 世界を美しく。より美しく。

 我々に自由を与えた、亡き王女のためにーーーー。


 もう一つ、彼女のそばに仕えていた従者ビアースの想いも、悲痛な恋だと皆に知られて語られることとなった。

 ビアースは、泣いたのだ。涙を流し、息絶えた王女ソーニャを抱き締めた。


「王女様っ。ずっと……ずっと……! お慕いしておりましたっ……! 愛しております……王女様っ! 私の王女様っ!」


 幾度も愛を告げようとも、それはもう王女ソーニャには届かなかったのだ。

 冷たくなる彼女に、ビアースがどんなに強く抱き締めても温もりは伝わらない。


「愛しております、永遠にっ」


 ビアースの想いは、悲しい悲しい愛の物語として、語られていくだろう。

 王女ソーニャの亡骸は、水の精霊の森に預けられた。

 腐らず、朽ちらず、美しい木々や花々に囲まれ、静かに眠らせていたのだ。

 そこは、英雄の王女が眠る森と呼ばれるようになった。




 英雄の王女が眠る森にいる者だけが、知ることとなる。

 王女が目覚めた、と。




 金色だった髪は、色が落ちていくように、白となる。血の気がなくなった肌もそうだ。陶器のような肌。

 腰まで届く長い髪の毛先は、ライトグリーンに染まった。長い睫毛も、同様だ。

 開かれた瞳はかつては青かったが、明るい森が移ったようにペリドット色へと変わった。

 大きなつぶらな瞳。ふっくらした頬。形のいい小さな唇。どれも幼さを感じるもの。

 妖精のような、精霊のような、可憐な少女の姿。

 しかし、妖精でも精霊でもない。

 不死の肉体と王女ソーニャの魂を持つ存在だ。


 王女は目覚めた。

 美しくなったこの世界でーーーー。



 




そのうち続けばいいなぁ。と願っております。


20200318

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ