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31日の夏物語  作者: Monty
4/28

8月3日

今日もまた、ラジオ体操の音楽とともに目が覚める。


そこからは昨日と同じ流れだった。


確か、9時に花陽さんが迎えに来てくれるとか言っていたから、それまでは少し暇な時間が生まれる。


この調子だと、夏休みの課題をする暇がなさそうなので、手早く簡単なものから手をつけていく。


俺は7月中に見事にだらけた生活をしていたために、全くもって課題が終わっていない。


ちなみに、咲はすぐに終わらせる派なので、夏休み開始からわずか1週間で終わらせてしまっている。


部活もある中、よくやれていると思う。


英文法の課題を黙々と進めていると、俺が過ごしている部屋の扉が開き咲がやってきた。


「おにいちゃん、花陽さん来たよ」


「うん、分かった。ちょっと準備していくから先に行ってて」


コク。


咲はうなずいてから扉を閉めて歩き始める。


その足音がどんどんと遠くなっていくのが分かった。


俺は、あまり花陽さんを待たせるわけにもいかないと思い、すぐに課題と筆記用具を片付けて、暑さ対策に帽子を被って外に向かう。


玄関の扉を開けると、そこには咲と花陽さんが楽しそうに色々とはなしている姿がそこにあった。


「ごめん、遅くなった」


「大丈夫だよ。それじゃあ、行こうか」


「行くって、どこに行くんですか?」


「ん?展望台だよ」


家を出ると、すぐに日陰の続く森の中に入っていった。


少し距離があるようなので、その『展望台』がどのような場所なのか聞いてみることにする。


花陽さんいわく、展望台はこの村で唯一村全体を見渡せる場所で、日のあたり方によって様々な景色を見ることのできる素敵な場所、とのこと。


小学校の遠足レベルで行くような山で展望台に行ったことはあるが、今回登っている山はそこまで色々そろえなければならないという感じではないが、そこそこ登るのに疲れる山だった。


何とか1時間ほど上りきった俺たちは、そこから展望台がある位置まで移動する。


山の頂上からでも十分いい景色になっており、陽が直接辺当たりしているものの涼しく感じることができる場所だった。


そこから歩いて数分の位置に、その展望台はあった。


山から少しせり出すような形で作られており、多少の階段を上ることによって景色を見渡すことができる。


俺たちはすぐに展望台にあがり景色を見た。


そこからの景色は非常に雄大な自然が感じられ、どこか心が安らぐような感覚もあった。


「どう?いい景色でしょ」


「うん、すごくいい景色」


俺と咲はこの光景に見取られてしまい、ここからなかなか動かずにいた。


なにせ、いつもはたくさんの家と人とビルしか見ることができないような生活ばかりだったからだ。


このとき、今まで不便だとばかり思っていた田舎への考えが少し変わることとなったのであった。


「じゃあ、私はそろそろ1人で降りてるから。お昼ごろには降りないとめんどくさいことになるからね」


景色に見とれていた俺は、何か言っているのはわかったがなんと言っているのかはっきりとまでは分からなく、適当に返事を返してしまった。


その後、俺はその行為に後悔する。


昨日に引き続き、またしても置いていかれてしまった。


しかも、山の山頂で。


その後は来た道をどうにか戻って帰る羽目になってしまった。

今回もお読みいただき、ありがとうございます!

今日は自分のほうでサバゲに行っていたため時間を使えず小説の内容が薄くなってしまいました...

明日は少しは時間を使えそうなので長くなると思います。

ぜひ、お楽しみに!

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