ヒーローは何時も近くにいる。
僕の名前は 「せいじ」 5歳児だ!
僕のお家の近くにある公園に行くと...? お友達もいっぱいだし。
遊ぶものもたくさんある。先ずは、滑り台に行って僕の仲がいい
お友達の 「りょう君」 と一緒におもいっきり滑り台からすべる。
...そうすると? 滑った先に人が立っている。僕とりょう君が
顔を上げると...? 戦隊ヒーローのホワイトが立っている。
実際は...? 『白のコスプレをしたおじさんだ!』
「やあやあ! 私は正義の味方ホワイトヒーローだ!」
「おじさん? ヒーローなの?」
「そうだよ! 世界を守るヒーローさ!」
「何処から来たの~?」
「違う惑星から、遥々地球に来たのだよ~」
「何の為に来たの?」
「困ってる人を助けるために来たのさ~」
「困ってる人って?」
「キミは、困ってないかい?」
「ぼくね? もっと強くなりたいんだー!」
「僕もヒーローなれる?」
「もちろんさ~ 2人ともヒーローになれるよ!」
「ホントに~」
「ホントさ~」
「わーーーーーい! 嬉しいな!」
「りょう君も嬉しいよね?」
「うん」
二人は、ヒーローのおじさんと仲良くなりました。お家に帰って
ママにその事を話したら...? ママは。
「ヒーローのおじさん?」
「凄くね! カッコよかったんだよ~」
「変な人じゃなかったの?」
「ヒーローのおじさんは、困っている人の味方なんだよ~」
「あのね? せいじ! よく聞きなさい! もうそのおじさんとは、
仲良くしちゃダメよ!」
「えぇーーーー!? なんで? おじさん、ヒーローなんだよ?」
「ヒーローかもしれないけど...? 昼間から、ヒーローとか言ってる
おじさんはね...お願いだから! もう近づかないでね!」
「そんなの? わかんないよ~」
僕は、泣き出してしまった。ママは僕の事が凄く心配なんだろうって
言うのは...なんとなくわかるんだけど...?
僕は、あのヒーローのおじさんの事が、凄く好きになっていたから。
もう、会えないのはイヤだったんだ。
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次の日、りょう君にそのことを話すと...? 僕のママと同じような
事を言われたらしい。だけど、僕たち2人はあのヒーローのおじさんと
これからも、仲良くしていくと決めたから。
その頃、ヒーローのおじさんは...? 見た目は、ニセモノぽいけど...?
実は、 『ホンモノのヒーロー』 だった。本当に、世界中を飛び回り、
困っている人たちの、役に立っている。
本当はこういう人が、 『真実のヒーロー』 なのだろう。
それと...? ママたちに内緒で僕とりょう君はこのヒーローのおじさんと
今でも、ちょくちょく会っている。
将来、僕とりょう君も、このヒーローのおじさんみたいに、ヒーローにな
る為に、今は弟子入りしてヒーローの訓練を受けている。
待っていろ~ 大人になったら...? 【僕もヒーロに!】
最後までお読みいただきありがとうございました。