表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/101

読書

良くクーラーのきいた、ページをめくる音だけが響く図書館。その窓際の机に、私は私の彼女と座っていた。

今日はデートで色々な所に行くはずだったのに、いつの間にか図書館で読書タイムとなっていたのだ。

まあ、学生の時分、お金がかからないということはあるけども、もっと彼女とイチャイチャしたいというのが私の本音で、

「ねぇ。そろそろ出ない?」

私がそう言うも、彼女は新しく入った本に夢中で無視される。

「おーい」

図書館ゆえの小声での呼びかけも、もちろん無視された。

確かに。確かに私が彼女に恋したきっかけは、一人で本を読む姿の神聖さというか美しさだったけども。この仕打ちはあんまりだと思う。

そっと手を伸ばし、彼女の頬を指で突く。

「?」

ようやく彼女が私に気付き、こてんと首を傾げた。とてもかわいい。

「私を放ってくれちゃって」

そうわざとらしく言ってやれば。彼女はようやくデートの途中だったことを思い出したようで、

「ご、ごめんなさい」

しゅんとした顔になる。

「いいのいいの。それ借りて喫茶店行こうよ」

彼女を反省させることは本意ではなかった。喫茶店では私が奢ることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ