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突然突発いきなり、そんな話
「バレンタインデーってのがあるらしい」
休日、遊びに来た友人が雑誌を読みながら、そんなことを言い出した。顔と雰囲気を見るにどうも、彼女は今の今までバレンタインという存在を知らなかったらしい。色々と突っ込みたいことはあったが、とりあえず、
「それがどうした」
無関心を装う。少し経って、友人が雑誌をめくる。
「好きな人にチョコをあげる日、らしい」
「知ってる」
現代日本では常識だ。あきれてため息が出てしまう。
「誰かにあげたことある?」
「私から貰ったことあったか?」
私だって、毎年用意しているのだ。乙女の常識である。
「は?」
何故か友人がみるみる顔を赤くしていく。そして、私は己の過ちを自覚する。
「いや、まて、違う。違うんだ。まってくれ」
しまった!やってしまった!こいつがあまりにアホなことを言うから、口を滑らせてしまったではないか!
「待たない!何?あんた私の事……」
ええい、ままよ!
「ああそうだよ!好きだよ!チョコだよ!畜生!」
机の引き出しに隠しておいたチョコを、告白と共に投げつける。
「返事は!」
「私も好きです!」
思いっきりチョコを投げ返された




