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ぬれねずみ

女の子を拾った。

どんな女の子かというと、下着も靴も付けず男用のワイシャツだけを着て、やけに白い肌に様々な赤い跡があった。そんな子が雨にうたれていたら、誰だって保護する。私はそうした。

今、彼女は玄関に座り込んでいる。長い髪に水を滴らせて俯いている。

私は風邪をひかれても困るので、彼女にタオルを渡そうと近づいた。その瞬間、彼女が身体をびくりと震わせ、怯えた顔で私のことを見た。

彼女が今までどんな目に合っていたのかは、想像することしか私にはできないが、今彼女に優しくしてあげたいと思うのは紛れもない真実だった。

私はしゃがみ、彼女と目を合わせた。

しかし、彼女はすぐに私から目線をそらして、俯いてしまう。

「ほら、大丈夫だから。安心しなさい」

怖がらせないようにゆっくりと近づき、彼女を抱く。

しばらくそうしていると、震える彼女が私を、力なく押す。

「大丈夫です」

その声は細く嗄れていた。

私は彼女を、できるだけ強く抱いた。

「大丈夫よ。大丈夫だから」

私は優しく抱いた。彼女に暖かさが伝わるように、

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