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天使の笑顔

人を拒む暗闇が広がる裏路地に、一発の銃声が響く。

私が目の前の男を射殺したのだ。私は標的を殺したことの証明のために、一枚の写真を撮る。

「趣味悪い」

「趣味が悪い?これが仕事だ」

頭上から聞こえる鈴を転がすような声に、私は答える。

見上げれば、白い衣をまとう羽の生えた少女が飛んでいた。

「まーた人殺ししちゃって。いーけないんだ、いけないんだー」

少女、つまり天使が私を煽ってくる。

「仕事だ」

「でも、殺したのは貴女でしょ。罪科追加ね」

私は家へ向かって歩き始める。天使は頭上を付いてくる。

「私の罪科はいくつある?」

そう言えばと、私は尋ねる。

「殺人だけで百近いんだから、もう地獄行き決定よ」

彼女が私の前に降り立ち、笑顔を作る。天使というだけあって、その造形は神懸かっている。

「大丈夫。地獄に行ったら私が面倒見てあげるから」

美しい表情の裏に、私は悪魔の顔を見た。

「精々長生きするよ」

私は手を伸ばして彼女の頭を撫でる。

「さっさと死んでもいいのよ?」

「今のは聞かなかったことにするよ」

再び歩く道は、どこまでも暗い。

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